「連続増配株」が成長投資枠の有力候補になりうるワケ
毎年、株主配当を増額している連続増配株なら増配率も高くなります。中には連続増配といっても0.1円増配とか1円増配とか増配を続けるためだけのアリバイ作り的な小幅増配を繰り返している会社も多いですが、連続増配株かつ配当利回り3~4%の高配当株なら有望な投資先になるでしょう。
連続増配株に関しては非常に便利な株価指数があります。それが「日経連続増配株指数」。原則として10年以上連続して増配している企業70社の株価をもとに日本経済新聞社が2023年6月から算出を開始した株価指数です。
残念ながら、採用銘柄70社の配当利回りがどれくらいかは、この指数を紹介している「日経平均プロフィル」のホームページには掲載されていません。
ただ、どの企業が採用されているかは調べられます。採用銘柄70社を手計算で調べた結果、2024年10月17日時点で配当利回りが3.5%以上で10期以上連続増配株は[図表1]に示した銘柄でした。
詳しくは触れませんがこれらの銘柄は10年以上連続増配をしていて、しかも現状の利回りが3.5%以上ですから、この中から増配率の高い銘柄を選んで投資すれば10年、20年後の自分利回りはとても高いものになっているでしょう。
連続増配の企業はいったん増配を止めるともう連続増配株と呼ばれなくなってしまうので、何が何でも収益を上げて連続増配という記録を続けようというモチベーションの強い会社です。
株主配当が増えないリスク、減配や無配転落のリスクが小さいという意味では「鉄板」といっていい銘柄なので、これらの銘柄の中から新NISAの成長投資枠で投資する企業を選んでみるのもいいでしょう。


