80代母親の財産は〈不動産3つと預金3,000万円〉だが…59歳長女が頭を抱えた「分けにくい相続」の現実と解決策「その手があったか!」【相続の専門家が解説】

80代母親の財産は〈不動産3つと預金3,000万円〉だが…59歳長女が頭を抱えた「分けにくい相続」の現実と解決策「その手があったか!」【相続の専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

相続は事前の準備が重要です。適切な対策を講じることで、相続税の負担を軽減し、円満な資産承継を実現することができます。相続実務士である曽根惠子氏(株式会社夢相続代表取締役)が解説します。

自宅マンションが空室になるかも

母親は現在入院しており、リハビリに励んでいるところですが、主治医の判断では自宅に戻って生活するのは難しいと言われています。マンションなのでほぼバリアフリーではありますが、それでも、車椅子になったとするとお風呂やトイレはリフォームしないと生活しにくいのではと佳代さん。

 

そうなると自宅に戻るのではなく、介護をしてもらえる高齢者住宅や老人ホームに入るのが不安がない選択肢だということです。

 

このような母親の状況も踏まえて、相続の準備をどのようにすればいいかというのが、佳代さんのご相談でした。

相続になると分けにくい

自宅マンションは両親が2人で生活するために購入したもので、2LDK、65㎡。管理費と修繕積立金で、毎月4万円かかります。

 

賃貸しているマンションは下記の通りです。
A 20㎡ 受取家賃85,000円 管理費、修繕積立金 16,000円
B 25㎡ 受取家賃95,000円 管理費、修繕積立金 13,000円

 

それぞれ築年数は20年程度ですが、最寄駅から近く、ほとんど空室にならずに賃貸しています。

 

相続人は4人、不動産が3つですので、不動産が分けにくいという現状があります。さらに、自宅のマンションの時価は賃貸しているマンションの3倍程度あり、このままでは公平にとできそうにありません。

 

空室になると費用は持ち出し

このまま母親が自宅に戻れなくて、空室のまま、何年か維持するとなると、毎月4万円かかる管理費・修繕積立金と固定資産税で70万円程度の支出が必要です。他のマンションの家賃収入から払えるものの、新たに老人ホームの費用も発生するとなると負担になるため、空室のまま維持することは避けたほうがいいとアドバイスしました。

 

母親の荷物を整理して、賃貸する方法もありますが、賃貸するには水回りなどの設備を入れ替えてリフォームする必要があり、500万円程度の費用も必要になります。

 

また、相続で分けにくい課題の解決にもなりません。ならば、売却して、賃貸しやすいコンパクトなマンションに買い替えることをアドバイスしました。

次ページ母親の相続対策 自宅を売って2つに増やす
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