(※写真はイメージです/PIXTA)

挑戦は人を成長させます。気をつけなければいけないのが、挑戦と冒険を間違えないことです。そこには、リスク管理があるか否かの違いがあります。挑戦するには、事前に検討し、見極めることが重要です。では、見極める力を鍛えるためには何をするべきでしょうか?本記事では、(株)三光堂(岐阜)大野正和氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集し、詳しく解説します。

見極め力を高める3つの視点

挑戦が冒険ではなく挑戦である限り、成功のために必要になるのは、やる気や情熱ではありません。5つの見極め力です。目標を見極め、実現の時期を見極め、結果を見極め、そして関係を見極め、自分を見極める、その力です。誰にも挑戦があり、失敗や挫折があります。それを振り返るときにも、これらの視点からの具体的な見極めが重要です。

 

漠然と結果だけを見て、うまくいかなかった、ダメだったと嘆くだけでは何も得られません。目標の見極めはどうだったのか、時期や成果の見極めはどうだったのか、それを実現するために必要となる人間関係や自分自身の力をどう見極めていたのかこうした見極め力を鍛えるため、3つの視点を忘れないことが重要です。

 

1つめは「恕(じょ)」です。これは『論語』(衛霊公篇)に書かれている孔子の言葉です。

 

「子曰く『其れ恕か。己の欲せざるところ、人に施すことなかれ』」(人の生き方で大切なことは何でしょうかという質問に先生が言われた。それは恕である。自分が嫌だと思うことは人にはしてはならない)

 

人の気持ちが分かるようになること、相手の身になって思い、行動することができるようになることです。これがなければ、起きている事態を見極めることはできません。一方的に自分の視点で断罪することしかできないからです。

 

2つめは「温故知新」です。よく知られた四字熟語ですが、これも元は論語です。

 

「子曰く、故ふるきを温たずねて新しきを知る、以って師と為るべし」(古くからの伝えを大切にして、新しい知識を得ていくことができれば、人を教える師となることができる)

 

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※本連載は、(株)三光堂(岐阜)大野正和氏の著書『挑戦を成功に導く「見極め力」』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・編集したものです。

挑戦を成功に導く「見極め力」

挑戦を成功に導く「見極め力」

大野 正和

幻冬舎メディアコンサルティング

見極める力が、失敗を恐れない心を育てる 80歳にして挑戦をつづける経営者が自身の半生を振り返り、未来を切り拓く挑戦の真髄を語る 目の前にチャンスがあっても、「自分には無理かもしれない」「うまくいかなかったら時間…

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