見極め力を高める3つの視点
挑戦が冒険ではなく挑戦である限り、成功のために必要になるのは、やる気や情熱ではありません。5つの見極め力です。目標を見極め、実現の時期を見極め、結果を見極め、そして関係を見極め、自分を見極める、その力です。誰にも挑戦があり、失敗や挫折があります。それを振り返るときにも、これらの視点からの具体的な見極めが重要です。
漠然と結果だけを見て、うまくいかなかった、ダメだったと嘆くだけでは何も得られません。目標の見極めはどうだったのか、時期や成果の見極めはどうだったのか、それを実現するために必要となる人間関係や自分自身の力をどう見極めていたのかこうした見極め力を鍛えるため、3つの視点を忘れないことが重要です。
1つめは「恕(じょ)」です。これは『論語』(衛霊公篇)に書かれている孔子の言葉です。
人の気持ちが分かるようになること、相手の身になって思い、行動することができるようになることです。これがなければ、起きている事態を見極めることはできません。一方的に自分の視点で断罪することしかできないからです。
2つめは「温故知新」です。よく知られた四字熟語ですが、これも元は論語です。