(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢化が進み、介護を必要とする人が増えつづけています。必然的に介護に携わる人も増えており、現役世代にとって「仕事と介護の両立」は大きな課題といえるでしょう。両立が難しい場合には、親を介護施設に入れるという選択肢も視野に入りますが、その選択が後に大きな後悔へと変わることも……。本記事では、佐原さん(仮名)の事例とともに親の介護において考えるべきポイントについて、FP相談ねっと・認定FPの小川洋平氏が解説します。

自分と子供のために…介護準備の必要性

2013年に公表された厚生労働科学研究費補助金認知症対策総合研究事業報告書によると、後期高齢者と呼ばれる75歳~79歳までの男性の認知症の発症率は11.7%、女性は14.4%、80歳~84歳では男性は16.8%、女性は24.2%とされ、年齢階級が上がれば上がるほど発症率は高くなっていき、かなりの高確率で認知症を発症することがわかります。

 

本稿では、嫌がる母を施設に入れたことで悩みを抱えることになった事例をお伝えしましたが、親の立場に立ってみると、自分の子供や周りの人たちにこのような思いをさせたくないと感じるのではないでしょうか。

 

答えの出ない自問自答を繰り返すような日々を送らせないようにするためには、自分が老後をどう過ごしたいのか、しっかり子供や家族に伝え、その理想像が実現できるような準備をしていくことが必要です。

 

「まだまだ先のこと……」と考えて、元気なうちから対策したいとはなかなか思いがたいものではあるかと思いますが、将来の資産形成とともに介護が必要になったときの備えというのも、自分と子供の人生においては重要なものです。

 

 

小川 洋平

FP相談ねっと

CFP

 

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