家に帰ると、患者から「ひとりの人間」にもどる
どうしても病院では多くの入院患者の一人でしかなく個々の役割を持つことがありませんが、自宅に帰れば誰しも母親だったり父親だったり、妻だったり夫だったりなど家庭での役割があります。どれほど病気になっても高齢になっても、家族の前では自分の役割を取り戻して母の顔になったり妻の顔になったりするのです。
ある患者はもうほとんど口から食べることができなくなってしまっていましたが、自宅に帰ってから妻が作った好物の煮物を美味しそうに一口だけ食べることができました。自分の家でいつも使っていた食器を使い、食べ慣れた妻の味付けで出されたことで、食べる力が湧いてきたのだと思います。
このようにして大切な人に囲まれて最後の時間を過ごし、そのあとに亡くなった人は、本当にそれまでの苦痛から解き放たれたような穏やかな顔になります。そんな患者の顔を見るたびに、やはり在宅の力というのはすごいといつも痛感しています。
安田 由加理
代表取締役社長・正看護師
株式会社一期一会
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