著者紹介

安田 由加理

株式会社一期一会

看護師

高校卒業後に、早く自立して生活したいという思いが強いことから、看護師である実母の影響もあり看護専門学校へ入学。1992年4月に正看護師の資格を取得し、京都府済生会病院、姫路赤十字病院にて外科、脳外科、心臓血管外科で勤務。その後、子育てのために一時仕事を離れる。2002年5月より石橋内科・広畑センチュリー病院にて通所リハビリテーション、通所介護に勤務。そこで初めて介護保険サービスに関わり、医療現場と在宅医療の根本的な考えの違いを知り、在宅介護の面白さに気づく。地域での認知症啓発事業にさらに携わりたいと思い、2017年1月より兵庫県たつの市役所の地域包括支援課に勤務、2019年12月3日、株式会社一期一会を設立し現在に至る。

書籍

過疎地域の福祉革命

『過疎地域の福祉革命』

安田 由加理

包括ケアで地域をまるごと支える 過疎の町で小さな会社が実現した 誰も取り残さない地域包括ケアのかたちとは 2022年の厚生労働省の調査によると、いわゆる「無医地区」は全国で557カ所にのぼり、12万人以上が医療へのアクセスに不安を抱えています。少子高齢化が進む我が国では、税収減や人材不足により地方、特に過疎地域を中心にこれまでのような社会保障サービスの維持は困難になっており、この問題はさらに深刻さを増していくことが予想されています。 このような状況のなか、著者は過疎地域の医療・介護問題の解決には、大規模な医療機関の誘致や補助金の投入だけでなく、医療と介護の垣根を超え、専門職が連携する包括的な支援体制の構築が有効だと訴えています。 急性期病院やリハビリテーション施設を経て、兵庫県たつの市の地域包括支援課に勤めていた著者は、隣接する上郡町の窮状を耳にしたことをきっかけに、この町の医療・介護に関わるようになりました。人口約1.3万人の上郡町は、高齢化率が40%と全国平均の28.8%を大きく上回り、医療従事者の確保も困難を極めていました。著者は利用者一人ひとりに寄り添った丁寧な看護・介護を目指していましたが、行政が主体の場合い勤務時間や制度上の制約が多く、利用者のニーズに柔軟に対応することが難しかったといいます。そこで仕事で知り合った仲間とともに、自分たちの理想とするサービスの提供を実現するために起業を決意し、看護、介護、リハビリなどの専門職が連携して切れ目のない支援を行える会社を立ち上げました。「地域の医療・介護をなんとかしたい」という思いが先行し、経営経験ゼロでスタートした会社ですが、現在では30人規模の事業所に成長し、多職種連携による包括的な地域医療と福祉のモデルケースとして注目されています。 本書では、過疎地域における高齢者医療の問題点を明らかにするとともに、著者が実践してきた多職種連携による包括的支援の具体的な取り組みを紹介しています。 過疎地域の医療・介護に携わる専門職や行政関係者にとって、地域医療の新たな可能性を見いだすきっかけとなる一冊です。

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