(※写真はイメージです/PIXTA)

リハビリと聞くと「歩けるようにトレーニングする」など、ある程度自分の身体を動かせる患者が行うもの、というイメージがあるかもしれません。実際のところリハビリのなかには、痛みを和らげるための緩和ケアがあります。本記事では、居宅介護支援や訪問看護を提供する(株)一期一会の代表で看護師の安田由加理氏の著書『過疎地域の福祉革命』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部を抜粋・再編集し解説します。

痛みを緩和する終末期リハビリ

訪問看護などをはじめとする在宅医療については、まだまだ知られていないことが多いように感じています。そのうちの一つが、在宅で行うリハビリについてです。

 

私たちの事業所には理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職であるセラピストがいます。リハビリというと、一般的に立ち上がる練習や歩く練習など運動に関するトレーニングをイメージすると思います。そのため、がんの末期やその他の病気の終末期で、寝ている時間が長くなる患者に対してはリハビリが不要だと考える人も多いのです。

 

しかし、実際には終末期であってもできるリハビリは多くあります。リハビリは歩くトレーニングだけではありませんし、終末期にリハビリ専門職が関わることでQOLを大きく改善できるからです。セラピストが提供するケアやサービスには、運動機能のトレーニングだけではなく、患者の体に触れて行う徒手的療法などもあります。終末期で寝たきりの患者に対しても、徒手的療法によって痛みを和らげることが期待できるのです。

 

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本連載は、2024年12月24日に刊行された安田由加理氏の著書『過疎地域の福祉革命』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部抜粋・再編集したものです。

過疎地域の福祉革命

過疎地域の福祉革命

安田 由加理

幻冬舎メディアコンサルティング

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