(※写真はイメージです/PIXTA)

リハビリと聞くと、「歩くこと」を目標とするイメージを持たれるかもしれません。しかしリハビリの目的や進め方は、病院と在宅で異なります。それぞれのどのような特徴あるのでしょうか。本記事では、居宅介護支援や訪問看護を提供する(株)一期一会の代表であり、看護師の安田由加理氏による著書『過疎地域の福祉革命』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部を抜粋・再編集し解説します。

病院のリハビリの目的

一口にリハビリといっても病院で行われるリハビリと在宅で行われるリハビリでは内容や目的が異なります。病院では主に骨折後や脳梗塞など急性期の病気から回復した人に対して、失われた身体機能を取り戻すためのリハビリが行われます。

 

骨折後の患者は、当初はまったく歩けなかったり立てなかったりします。そのため急性期の病院における入院中のリハビリは、まず座るところから始めます。座る練習をして、次に立ち上がる練習をして、そして歩く練習をするというのが一般的な流れです。

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これに対して在宅で行われるリハビリは、日常生活を行うために必要なリハビリが中心になります。その人が座れるならば座ってどのような動作をするのか、少しなら歩けるならば歩いて次の目標は何にするかを在宅では考えます。

 

例えば食事をしたり着替えたりトイレに行ったりなど、日常生活を送るためのリハビリを主に行っていくのです。在宅におけるリハビリの目標は千差万別です。

 

ある人は、ベッドの上で上半身だけでも起き上がってご飯を食べることを目標にするかもしれません。ベッドの上で上半身を起こすことができる人は、ベッドから起きて居間で家族と食事ができるようになりたいと思うこともあります。あるいは人によってはまずは起き上がって車椅子に座ること、家の中で歩けるようになることなどさまざまです。

 

基本的な動作ができるようになった人に対しては、さらに上の目標を目指してリハビリすることもあります。例えば行きたい場所がある人、買い物がしたい人、もう一度家族と旅行がしたい人など、それぞれの目標に向けてリハビリを行っています。

 

ベッド上で起き上がったり車椅子に座ったりなどは、健康な人からすれば何げない動作に感じるかもしれません。しかし、一見すると小さな動作であってもそれができるかできないかで、その人のQOLや家族の介護負担が大きく変わることはよくあります。

 

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本連載は、2024年12月24日に刊行された安田由加理氏の著書『過疎地域の福祉革命』(幻冬舎メディアコンサルティング)から一部抜粋・再編集したものです。

過疎地域の福祉革命

過疎地域の福祉革命

安田 由加理

幻冬舎メディアコンサルティング

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