(画像はイメージです/PIXTA)

訪問診療クリニックが良質な医療を提供するために重要なのが医師や看護師、事務職員といったスタッフの人事・採用です。本記事では、医療法人あい友会 理事長の野末睦医師が応募者の目線や、雇用における契約内容や給与体系の決め方まで、クリニックの人事採用について詳しく解説します。

訪問診療クリニックにおける〈求職者の視点〉

クリニックにおける、各スタッフとの契約内容は医師、看護師、事務職員、コメディカルなど、職種によってそれぞれ異なります。

 

まず、求職者の視点で考えてみましょう。クリニックは2つに大別されます。「個人経営」と「法人」です。求職者はまず、この2択から選ぶ必要があり、その際に一つの指針となるのが「クリニック経営の持続性」です。

 

「個人経営」のクリニックによく見られるパターンを考えてみましょう。一般的には50歳前後で開業し、医師1人体制で診療をこなすというスタイルが多い印象です。無論、30代の若さで開業する方もいますが少数派です。もし50歳の医師が1人の体制で20年間つづけると70歳、30年間つづけると80歳になり、いつ引退を迎えても不思議のない年齢です。すなわち「個人経営」は30年間存続すれば立派、ということになります。

 

一方、「法人」は組織化されているため、運営が健全ならば、理事長が交代しても創設者が引退しても維持されます。一般的に「法人」は持続可能性が高いといえますが、両者ともに、優秀な人材を集めるためにこの観点を意識することが重要です。

クリニックは中途採用が多い

次に、採用側の視点で考えてみましょう。クリニックでは、実際に採用する人材のほとんどが中途採用です。特に開業当初は、新卒採用者は少なく、すでにどこかの医療機関でキャリアを積んでいる人を採用する場合がほとんどです。理由としては、そのキャリアを生かし、実績を作る上での即戦力となるからです。

 

一般的に、開業から数年してようやく少しずつ新卒採用者を増やしていける見通しが立ちます。すなわち、中途採用の契約を交わす際に「キャリアをどのように評価するか」という基準を定めることは、クリニック経営において重要です。

 

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