いいこと思いついたぞ!90代父の財産は3億円…56歳男性が相続対策で養子縁組を提案するも妻が大反対。泣く泣く断念したワケ【相続の専門家が解説】

いいこと思いついたぞ!90代父の財産は3億円…56歳男性が相続対策で養子縁組を提案するも妻が大反対。泣く泣く断念したワケ【相続の専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

養子縁組をすると戸籍上の子どもとなり、相続人が増えることから基礎控除も増えて確実な節税対策になります。しかしながら、節税対策としての養子縁組にはメリットだけでなくデメリットや注意点が存在します。本記事では、相続実務士である曽根惠子氏(株式会社夢相続代表取締役)が具体的な事例をまじえて、養子縁組のメリット・デメリットについて解説します。

養子縁組の節税効果とリスク

養子縁組をするメリットはいくつもありますが、哲也さんひとりに財産が集まっていくのを避けて、妻や子ども(孫)に分散させることも対策になります。

 

哲也さんは早速、自分の妻に相談したのですが、同居しているが嫁姑の仲はあまり円満ではなく、自分は義両親の養子になりたくないし、自分の息子も祖父母の養子にはしたなくいとはっきり断られてしまったといいます。

 

養子縁組の節税効果は明らかではありますが、対策のために家族の感情を逆なでしてまで進めることではないとアドバイスしました。哲也さんの妻子を巻き込まない方法で節税対策をするための相続プランを作成することにして準備中です。

まとめ 養子縁組はどう活用する?

養子縁組をすると戸籍上の子どもとなり、相続人が増えることから基礎控除も増えて確実な節税対策になります。しかし、家族関係にも影響があるので、養子縁組する際には事前に相続人全員に知らせておくことが親切です。

 

また節税対策になるとはいえ、真の親子ではないことの違和感を抱えるようなことであれば対策のためとしても進めるべきではないでしょう。節税であれば他にも方法があるので、ストレスのない方法を選択するようにしましょう。

養子縁組のメリット、デメリットは?

相続税の節税対策として養子縁組を活用することは、相続財産を有効に分散し、税負担を軽減するための有効な方法です。ただし、税務署のチェックや家族間の感情的な問題を避けるため、計画的に進める必要があります。

 

以下に、相続税節税対策としての養子縁組のメリット、デメリット、注意点をまとめておきましょう。

 

相続税節税における養子縁組の仕組み

相続税の計算において、法定相続人の数は以下の要素に影響します:

 

1.基礎控除額の増加

 

基礎控除額 = 3,000万円 + (600万円 × 法定相続人の数)

 

養子縁組で法定相続人を増やすと、この控除額が増加します。

 

2.税率の緩和

相続財産を養子に分散することで、各人が負担する税額を累進課税の影響を減らして抑えられます。

 

3.生命保険非課税枠の増加

 

生命保険の非課税枠 = 500万円 × 法定相続人の数

 

養子を含めることで非課税枠も増やせます。

次ページ節税目的の養子縁組を行う場合の注意点
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