ヤバい!35歳Bさんが銀行にダッシュしたワケ
35歳のBさんは、長年勤めたアパレル会社を辞め、念願だったカフェの経営をスタートさせました。「自分の城を持ちたい」という若き日の夢を叶えた瞬間でした。
オープン当初は、理想のメニュー作りや集客のためのSNS更新に追われ、寝る間もないほど多忙な日々。しかし、経営は甘くありません。材料費の高騰や光熱費の支払いに追われ、レジに残る現金は、会社員時代の月給を大きく下回ることも珍しくありませんでした。
そんなBさんが最も苦手としていたのが、経営に伴う煩雑な事務手続きです。会社員時代は、黙っていても給与からあらゆる税金や保険料が引かれ、年末調整まで会社が肩代わりしてくれました。しかし、個人事業主となった今は、そのすべてが自己責任です。
ある日のこと、ポストに日本年金機構からの封筒が届いていました。中身は国民年金保険料の納付督促。しかしBさんは「今は店を回すのが先決。そのうち余裕ができたら払えばいいか」と、深く考えずにカウンターの隅に追いやってしまいました。
その後も似たような封筒が色を変えて何度か届きましたが、放置。妻が封筒を見かけたこともありますが、彼女自身の年金は会社の厚生年金です。パートと子育てに追われる妻は、「これは夫が見るべきもの」とBさんに任せて特に気にすることはありませんでした。
しかし、ついにその日が訪れました。届いたのはピンクの封筒。不穏な空気を感じて開封すると、「特別催告状」の文字。延滞金の加算だけでなく、財産の差し押さえといった物々しい言葉が並んでいました。
Bさんを震撼させたのは、「連帯納付義務」という一節です。国民年金は、本人に支払い能力がないと見なされた場合、配偶者や世帯主にもその義務が及ぶというルール。自分の不始末で、妻の口座や財産まで差し押さえの対象になる可能性があると知ったのです。
「こんなこと妻にバレたら……」
背中に冷や汗が伝ったBさんはその直後、銀行に猛ダッシュしました。
