(※写真はイメージです/PIXTA)

ビジネスの場で第一印象を決めるのは、ほんの数十秒の自己紹介。ここで相手の記憶に残らなければ、効率的な信頼関係の構築は難しくなります。では、どのような自己紹介が「この人と仕事をしたい」と思わせるのでしょうか。今回は、プレゼンス・コンサルタントの丸山ゆ利絵氏の著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)より、印象に残る自己紹介のためのステップについて詳しく解説します。

「自己紹介」は名前と会社名で終わらせない

あなたは自己紹介をうまくできますか? 「名前と会社名くらいだったら」と思う方は残念ながらうまくできていないかもしれません。それでは印象に残らないからです。印象が薄ければ早いタイミングで信頼を勝ち取ることはできません。名刺交換のときなどを含めて、自己紹介は自己アピールの機会としてぜひ大切にしてください。

 

うまく自分をアピールするような自己紹介ができるようになるだけで、初対面から印象が強く魅力的な人になれます。ただ残念ながら、日本のビジネスパーソンは他国のビジネスパーソンに比べて自己紹介のときのアピールが下手という話をよく聞きます。それも当然かもしれません。

 

日本では従来、謙虚さや奥ゆかしさを美徳と考え、自分のよいところを自分から言うのはいやらしい、言うのではなく人に気づかせることが本物だ、だから自己アピールはしなくて当たり前、と意識に刷り込まれている気がします。ですから、抵抗感を持つ人がけっこういるのではないでしょうか。しかし、ビジネスシーンでたびたび「下手」と言われるのはやはり課題かと思います。

 

解決方法は簡単です。いざ自己紹介をするときに他人はもちろん、自分でも「いやらしい」と思わずにすむように、自分の強みの表現をちゃんと練って、それを口にする練習をしましょう。自分をよく知れば、自分の特徴や強みも言語化しやすくなるはずです。自己アピールが下手な人は、単純に自分の強みを実際に口にすることに慣れていないためできません。とにかく言えるようにすることです。

 

また、自分の強みが相手にどう貢献できるかという視点も組み合わせて考えましょう。たとえば「〇〇でお役に立てる」「〇〇の提案で貴社に貢献できれば」という言い回しを添えることです。

 

自分が納得できる内容であれば、口にしやすく、かつ相手側にとっても魅力的な自己アピールになります。自分で納得できる自己アピールのひと言を持っておいて、言うこと自体に慣れれば、スマートで印象的な自己紹介ができるようになります。ぜひ磨いてください。

 

POINT

自己紹介に適切な自己アピールのひと言を入れられるようにする

 

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※本連載は、丸山ゆ利絵氏の著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)より一部を抜粋し、再編集したものです。

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

丸山 ゆ利絵

日本実業出版社

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