(※写真はイメージです/PIXTA)

ビジネスの世界で必要不可欠である「信頼」。「信頼構築=長期間の努力が必要」と考える人もいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。もし短時間で信頼を勝ち取ることができたなら、その後のやりとりの効率は飛躍的に向上します。プレゼンス・コンサルタントの丸山ゆ利絵氏が著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)より一部を抜粋・再編集し、ビジネスの場で最も“タイパ”の良い信頼の築き方について詳しく解説します。

信頼は「時間投資効率」抜群

長期的な視点での信頼は、時間効率を重視する「タイパ」=タイムパフォーマンスがあらゆる場面で重視されています。やや行きすぎを感じるときもありますが、ビジネスではやはり気にすべき感覚です。では、人から信頼を得ようとするときは、みなどれだけタイパにこだわっているでしょうか。

 

米国などのビジネスエリートは、効率や生産性にシビアな感覚を持っており、自分の印象アップやイメージ形成のためには費用や時間を投資します。このような努力をするのは、印象、とくに最初に与える適切な印象が、その後のビジネスでのタイパに大きく影響することを理解しているためです。

 

適切な印象とは、十分な好感度、実力やキャリアがある雰囲気など、他人が信頼を感じそうな印象です。最初に「信頼できそうな人」と相手に思わせることは投資効率が高いと見越しているのです。

 

初頭効果」は聞いたことがあるでしょうか。心理学で言われる、何かについての第一印象が、その後の情報処理や判断に強い影響を与える現象を指します。心理学者アッシュの研究では、後からの情報が最初の情報と同等以上に強力でなければ最初の情報の効果をくつがえすのは難しいことを示しています。

 

また、通常は初頭効果に続いて「確証バイアス」という無意識の作用が生じることもわかっています。これは、最初の情報を起点に物事を評価し、最初と違う情報が入ってきてもそれを排除したりする作用で、初頭効果から生じた印象がそれによってさらに強化されます。

 

つまり、最初にあなたが相手に「信頼できそうな人」という印象を与えられれば、その高い評価がその後のあなたの評価の出発点になります。相手はあなたの言動を見ては無意識に「やっぱり信頼できる」と納得を繰り返し、よほどのことがなければ、その信頼は複利的に増えていくイメージです。

 

そして逆の印象であれば、よほどのことがなければ信頼を失い続ける図式になります。信頼でもタイパにこだわるのが賢明です。

 

POINT

第一印象で獲得した信頼は複利的に増えていく

 

 

次ページ「印象」とは何か?

※本連載は、丸山ゆ利絵氏の著書『一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)より一部を抜粋し、再編集したものです。

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

一流のエグゼクティブが実践する 初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方

丸山 ゆ利絵

日本実業出版社

「初対面の相手に自分の魅力をうまく伝えられない」 「自分が望むイメージとは違う見られ方をしてしまう」 「よい第一印象を与えられず、その後の成果につながらない」 こんな悩みを抱えていませんか? 数千人を指導し…

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