(画像はイメージです/PIXTA)

訪問看護利用者数は年々増加傾向にあり(※)、在宅診療の現場からは「人生の最期は自分の家で迎えたいと考える人が増えている」という声が聞かれます。患者さんに良質な在宅医療を提供するためには、診療に携わる一人一人が自身の業務に全力を注げる体制を整えることが重要です。本記事では、在宅医療における理想のチーム体制を、実際の例をもとに詳しく解説します。(※参考 在宅医療の現状について|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000909712.pdf)

クリニックとの連絡

4つ目は、現場とクリニックとの橋渡し業務です。私たちのクリニックは、定期的に診療へ出向く「定期訪問」という診療形態を基本としていますが、その他に1日10~15件ほど臨時の往診が入ります。

 

臨時往診が入ると、どの医師がどの現場に行くかスケジュール調整がクリニックで行われ、訪問診察中の診療チームに緊急で連絡します。その際連絡が入ったチームの訪問診療アシスタントは、診療で手が離せない医師、看護師にかわって「このような往診依頼が入りましたが、行けますか?」といった確認をし、クリニックに返信する連絡係を担います。さらに、訪問診療を終えてクリニックに戻ると、物品管理や、訪問スケジュール調整を行います。

体力ときめ細やかな配慮の両方が求められる

このように、訪問診療アシスタントの業務は多岐に渡ります。訪問診療アシスタントを配置することで、医師と看護師は、目の前の患者さんに集中することができ、良質な医療を提供することができるのです。訪問診療アシスタントは、状況に応じたきめ細やかな対応が求められる一方、運転や診察補助など、体力が求められる仕事もこなさなければなりません。そのため、私たちは新規に訪問診療アシスタントを採用した場合、少なくとも最初の1ヵ月は先輩アシスタントの診療に同行しながら仕事を覚える研修期間を設けています。

 

訪問診療アシスタントとして身に着けた知識や経験は内勤の事務にも役立つため、なかには訪問診療アシスタントで培った経験を生かして、地域連携室などで活躍するスタッフもいます。

 

野末 睦
医師、医療法人 あい友会  理事長

 

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