年金月7万円の80歳女性、相続税の税務調査で〈追徴税400万円〉を課されて悲鳴!かと思いきや…調査官に“涙を流して感謝”したワケ【税理士の助言】

年金月7万円の80歳女性、相続税の税務調査で〈追徴税400万円〉を課されて悲鳴!かと思いきや…調査官に“涙を流して感謝”したワケ【税理士の助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

税務調査は、税務申告者の約5人に1人が対象となります。そのうち8割以上はなんらかの“申告漏れ”を指摘されて追徴税を課されることから、税務調査に対してネガティブなイメージを持っている人は多いでしょう。しかし、なかには追徴税を課されたにもかかわらず、調査官にお礼を言う人も……いったいなぜなのでしょうか。税理士の宮路幸人氏が、税務調査の具体的な事例をもとに解説します。

調査官「追徴税です」→Aさんの意外すぎるリアクション

その後、調査官とともに銀行に行き貸金庫を開けてもらったところ、なんと貸金庫のなかに1,500万円もの現金が。どうやら飲食店が繁盛していたころ、夫がこっそりと貸金庫に現金を隠していたようでした。

 

この結果、相続税本税のほか、加算税と延滞税を含めた400万円ほどの追徴税を課されたAさん。

 

しかし、見つかった1,500万円から追徴税を賄えるうえ、残り1,000万円以上はすべて自分のものです。

 

Aさんは、相続税調査がなければ存在を知らなかった“思わぬ臨時収入”に大喜びしました。

 

「こんなお金があるなんて知らなかった……。お父さん、なんで教えてくれなかったのよ。お兄さんたち、見つけてくれて本当にありがとうねぇ……」

 

Aさんは、涙を流しながら調査官たちに感謝したのでした。

税務署が「貸金庫の現金」の存在を突き止めたワケ

税務署はいったいなぜ「貸金庫の現金」の存在を把握していたのでしょうか?

 

税務署は、相続があった場合、亡くなった人の銀行口座を10年ほど遡って調べることができます。そのため、毎月どれくらい出費があるかは、通帳の数字からおおむね把握できる、というわけです。

 

たとえばある月に生活費以外で(たとえば100万円単位での)多額の入出金があった場合、そのお金の出所や使い道、保管場所を探し当てます。

 

貸金庫だけじゃない…富裕層が“お金を隠す”驚きの場所

国税庁は毎年調査の概要を公表しており、令和5年度の報告で次のような隠し場所と現金の使い道が公表されていました。

 

【現金の隠し場所一覧】

  • 天井裏
  • 銀行の貸金庫
  • 階段下収納
  •  蔵に置かれた木箱

 

【不正資金の使い道一覧】

  • 高級車両の購入
  • 有価証券等への投資
  • 暗号資産の購入
  • 競馬や海外カジノ・ネットカジノ等のギャンブル
  • 飲食等の交際費・遊興費

 

※出所:国税庁「令和5年度 査察の概要」

 

税理士の筆者も実際、自宅の金庫にかなりの大金が保管されていたケースに遭遇したことがあります。一般的に、自分の目の届くところに現金を置いておきたいという意識が働くようです。

 

【12/18(木) 『モンゴル不動産セミナー』開催】

坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション

次ページ現金は“グレーゾーン”?…「貸金庫」に預けられるもの
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録