年金月7万円の80歳女性、相続税の税務調査で〈追徴税400万円〉を課されて悲鳴!かと思いきや…調査官に“涙を流して感謝”したワケ【税理士の助言】

年金月7万円の80歳女性、相続税の税務調査で〈追徴税400万円〉を課されて悲鳴!かと思いきや…調査官に“涙を流して感謝”したワケ【税理士の助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

税務調査は、税務申告者の約5人に1人が対象となります。そのうち8割以上はなんらかの“申告漏れ”を指摘されて追徴税を課されることから、税務調査に対してネガティブなイメージを持っている人は多いでしょう。しかし、なかには追徴税を課されたにもかかわらず、調査官にお礼を言う人も……いったいなぜなのでしょうか。税理士の宮路幸人氏が、税務調査の具体的な事例をもとに解説します。

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税務調査で多額の追徴課税発生も、Aさんが「感謝」したワケ

夫と中華料理店を切り盛りしていたAさん

80歳のAさんはかつて、夫とともに中華料理店を営んでいました。昔はそれなりに繁盛していたものの、数年前から近隣に中華の大手チェーン店が出店したことにより、客足が減少。それからは、ほとんど利益が出ていない状況が続いていました。

 

3年ほど前、Aさんが77歳のとき、年齢もあって店は閉業。夫婦で相談して店舗を売却しました。その1年後、夫は帰らぬ人に。

 

それからのAさんは、月約7万円の国民年金と店を売却したときのお金で1人でほそぼそと暮らしていました。

 

そんな日々が2年ほど続いたある日のこと、税務署から電話がかかってきました。聞けば、「相続税調査に伺いたい」といいます。しかし、Aさんが相続した財産といえば、自宅とお店を売却したときの預金の残りぐらいのもの。

 

「なんでウチに?」

 

不思議に思ったAさんでしたが、飲食店を経営しているときに税務調査を受けた経験から「税務署に逆らってもいいことはない」と感じていました。そのため、内心は嫌々ながらも素直に税務調査を受けることにしたそうです。

 

税務調査の結果「400万円」の追徴課税…しかし、Aさん「ありがとう」のワケ

そして、調査当日。2人の調査官が、Aさんのもとを訪れました。調査は和やかな雑談から始まりましたが、午後になり質問は核心に迫っていきます。

 

調査官「ご主人の預金通帳を確認しますと、現金をご自宅かどこかに保管されているように思えます。心当たりはありますか?」

 

Aさん「まさか! そんなお金があったら、こんな質素な暮らしはしませんよ」

 

調査官「銀行に確認したところ、貸金庫があるようですが」

 

Aさん「あぁ、でも私は一度も見たことないです。夫からは『家の権利証と家系図を入れている』と聞いていただけなので」

 

調査官「なるほど。では、恐れ入りますが貸金庫を確認させてください。案内していただけますか?」

 

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