「デフレマインド」を脱却した日本が向かう未来
木原 日本人でインフレを経験した世代は、僕の親世代である70代以上でしょう。時間が経ち過ぎていて彼らも忘れているかもしれないし、それより下の世代にとっては、インフレは初めての経験です。どの世代も遅かれ早かれ、強制的にマインドを変えさせられることになるでしょうね。そうでないと生きていけませんから。
エミン 日本人は長いデフレに慣れきってしまっているから、突然インフレと言われてもピンとこないのは理解できます。ただ、本当は強制的に変えさせられる前に、いち早く自分でマインドを変えられたら、その方がずっと有利なんですけどね。
木原 結局、そういう人が得するんですよ。富は全体では増えることなく移転しているだけだから、インフレで困っている人がいたら、必ずどこかで得をする人がいる。
エミン インフレは、若い人には基本的に追い風です。インフレ下では賃金を上げないと人を採用できないので賃金は上昇します。しかし、働いていない人は賃金上昇の追い風を受けられないし、年金も賃金の上昇分ほどには増えないので年金受給者にとっては厳しい時代になるでしょう。
エミン・ユルマズ
エコノミスト、為替ストラテジスト
木原 直哉
プロポーカープレーヤー
※本記事は『「確率思考」で市場を制する最強の投資術』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。記載内容は当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

