インデックス投資と個別株、どちらが優位?日本株はオワコン?
エミン:新NISAでは、インデックスファンドを毎月買い付ける積立投資も人気ですね。
世界中の株式市場に投資できるオルカン(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)やS&P500指数に連動する投資信託への積立投資が、構造的な円安要因になるほど存在感を増しています。
木原:それはそれで大事ですよね。だれもが個別株を研究して投資できるわけではないので、一般的な人たちの投資の最適解のひとつだと思います。ポーカーは分散できないけど、株は分散投資ができますから。
エミン:日本株はオワコンだとか言って、投資のすべてをオルカンやS&P500に全振りする人もいるけど、それもちょっと極端なんだよね。
私だったら、外国株インデックスと日本株インデックスを半々で買うかな。あるいは、アメリカ株を少し減らしてインド株やベトナム株を入れてもいい。
木原:すべての投資で為替リスクを負うのは、リスクを取り過ぎだと僕も思います。全部である必要はありませんが、日本にいるなら円建てのリスク資産にも投資をした方がいい。
エミン:多くの人は円安が進むことで円建て資産が目減りするのを不安視しているけど、円安で目減りするのは円建て資産じゃなくて円だけです。たとえ1ドルが500円や1,000円になったとしても、それ以上に日本の株価は上がります。
S&P500やオルカンが魅力的だから全振りしたいと言う人を止めるつもりはありませんが、日本円の価値が目減りするという理由でS&P500やオルカンを選んでいるなら、その必要はないんです。日経平均株価やTOPIXだって、十分魅力的な投資対象です。
エミン・ユルマズ
エコノミスト、為替ストラテジスト
木原 直哉
プロポーカープレーヤー
※本記事は『「確率思考」で市場を制する最強の投資術』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。記載内容は当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。
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