大量消費と販売の倫理……どこに線を引くべきか
売買される商品のほとんどは、大量に消費される可能性がある。そして売り手は、大量消費を煽って利益を増やしている。しかし、こうした現状を理由に禁酒法のような法律を制定することはできない。
たしかに売り手は、大量に酒を飲む人のおかげで金を稼いでいるが、彼らが酒を売ることは適度に飲む人にとってもありがたいことだからだ。
ただし、客に大量飲酒を促して利益を得るのはいいことではない。そのことを理由に、国がなんらかの制限を設け、大量飲酒に歯止めをかけるのは正当な行為だ。だが、こうした正当性がない場合、国家が制限を設けることは自由の侵害にあたるのだ。
ジョン・スチュアート・ミル
政治哲学者
経済思想家
※本記事は、約165年前に出版された19世紀を代表するイギリスの政治哲学者、経済思想家ジョン・スチュアート・ミルの「自由論」を基にした新訳書籍『すらすら読める新訳 自由論』(著:ジョン・スチュアート・ミル、その他:成田悠輔、翻訳:芝瑞紀、出版社:サンマーク出版)からの抜粋です。
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