富裕層にも、富裕層を目指す人にも読んでほしい
〈ゴールドオンライン新書〉が登場!
東大総長が考える大学の「重要な役割」とは?
濱田
もちろん、東大生でも失敗することはあります。それは当然のことです。自分にまるで経験値がない、知らない世界で失敗することに不思議はありません。先ほどのお話にもあったように、失敗する経験はとても大事です。恐れることなく全力でチャレンジし、失敗もすること。それが自らを問い直すことにつながり、「考える力」を育んでくれます。そうした力や経験を社会がどのように評価するのか。この点は今後の日本の在り方にも大きく関わってくる、非常に重要な問題だと思っています。
ちなみに、秋入学への変更を議論している際に、「皆は東大生なんだから、いろいろなことに失敗を恐れずチャレンジすればいいじゃないか」と学生たちによく言っていました。「君らは大学で鍛えられ、しっかり勉強して、非常に恵まれた環境で生きている。だから、失敗してもすぐに立ち直ることができるはずだ」とも話していました。
今まで偏差値至上主義の価値観で生きてきたので、高得点を取らなければいけない、つまり、失敗してはいけない、そんな意識で生きてきた学生も少なくありません。それらを払拭することで、社会に出てものびのびと成長し続けることができる。私はそう思っています。
決して安楽には過ごせませんが、「自らを問い直す力」=「考える力」を身につければ、意識はおのずから変わっていくものと期待します。そのための場所と機会を提供するのが大学の重要な役割なのだと考えています。
高宮 敏郎
SAPIX YOZEMI GROUP共同代表
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
注目のセミナー情報
【国内不動産】4月26日(土)開催
【反響多数!第2回】確定申告後こそ見直し時!
リアルなシミュレーションが明かす、わずか5年で1,200万円のキャッシュを残す
「短期」減価償却不動産の節税戦略
【資産運用】5月10日(土)開催
金価格が上昇を続ける今がチャンス!
「地金型コイン」で始める至極のゴールド投資