最後に家に帰ったのは2年前…13歳から道端に立ち、パパ活で「1回2万円」を稼ぐ少女の実像【Z世代ネオホームレスのドキュメント】

最後に家に帰ったのは2年前…13歳から道端に立ち、パパ活で「1回2万円」を稼ぐ少女の実像【Z世代ネオホームレスのドキュメント】

「お金がない」「家がない」「頼れる人がいない」…そういった事情とは別の理由でホームレス状態になっている、いわば〝ネオホームレス〞とも呼べる存在の若者が増えているといいます。本記事では、元芸人でYouTube登録者数24万人超えの青柳貴哉氏の著書『Z世代のネオホームレス 自らの意思で家に帰らない子どもたち』(KADOKAWA/2023年4月発売)より一部抜粋し、著者が新宿歌舞伎町のトー横界隈で出会った15歳の少女についてご紹介します。

13歳からパパ活で生計を立てる

実父からの性的虐待という体験を、モカさんは成長するにつれて〝異常な出来事〞として認識するようになる。そして、中学1年生になった彼女は、自分が同性愛者だと気づき始めた。父親による性的虐待に加えて、モカさんは歌舞伎町に入り浸るようになってからは〝パパ活〞で生活費を稼いでいた。

 

〝パパ活〞とは、経済的に余裕のある成人男性といっしょに時間を過ごし、その対価として金銭を得る活動のことを指す。得られる金額は内容によって異なり、食事だけなら1万円、性行為があれば3万円など、パパ活というカジュアルで便利なパッケージの裏でさまざまな取引がなされている。

 

モカさんはトー横界隈の仲間たちと数人でホテルやネットカフェを泊まり歩いているが、そのたびに宿泊費として最低でも1,000円はかかる。寝る場所だけで一日1,000円、月で考えれば3万円。さらに食費や携帯料金などもかかる。こうした費用をまかなうためにモカさんはパパ活で生計を立てていた。

 

「(私、)男の人(に対して)は、自分の体さえあればなんとかなるんだなって思っちゃってる」

 

これが、モカさんが一連の経験から出した答えだった。

 

「そう思うから男の人を好きになれないのかな」「自分は、そういうことをされるから価値があるし、そういうことをされなかったら価値がないんだなって思う」

 

モカさんがパパ活を始めたのは13歳の頃。自分が同性愛者だと悟ったのも、同じく13歳の頃だった。おそらくこの時期までに、男性の〝いろいろな部分〞を見すぎてしまったことが、モカさんの恋愛観に大きな影響を与えたのだろう。念のためにはっきりと記しておくが、同性愛者であると自覚することは悪でもないし罪でもない。

 

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※本連載は、青柳 貴哉氏の著書『Z世代のネオホームレス 自らの意思で家に帰らない子どもたち』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

Z世代のネオホームレス 自らの意思で家に帰らない子どもたち

Z世代のネオホームレス 自らの意思で家に帰らない子どもたち

青柳 貴哉

KADOKAWA

貧困だけでは語れない。元芸人が、Z世代ネオホームレスの実態に切り込む。 YouTubeでホームレスを取材し続ける、元芸人による渾身のノンフィクション。 自らの意思で家に帰らない、Z世代ネオホームレスのリアルに迫る。 …

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