4. 実行すべきアクションプラン
いろいろとお話しいたしましたが、マミさんの場合、今後は以下の流れに沿って行動してみるのはいかがでしょうか。
(1)お父様の財産目録を作成
お父様とご家族の協力を得て、不動産、預貯金、有価証券、生命保険などの資産と債務をリストアップし、現状を把握します。
(2)専門家に相談
弁護士や税理士を交えた家族会議を開催し、全体のスケジュールを確定します。
(3)公正証書遺言の作成
相続税対策と円満相続のため公証役場で遺言書を作成し、遺言執行者を指定します。
(4)家族信託の導入
信託契約を作成し、不動産や金融資産(経営する会社の株式等)を信託財産として家族で管理する準備をします。
(5)任意後見契約の締結
財産管理契約と任意後見契約の公正証書を作成し、お父様の身上監護に備えます。
5. 最後に:家族全員が安心する未来を実現するために
相続や財産管理は複雑な問題ですが、早期に専門家と連携することで、家族全員が安心できる未来を築くことが可能です。特にマミさんの場合は、お父様が意思能力を保持している間に、家族会議や財産目録の作成などを進めることが重要です。心の平穏を確保するためにも、今すぐ専門家への相談を始めてみてはいかがでしょうか?
■参考サイト
「知っておきたい認知症の基本」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201308/1.html
板橋 晃平
弁護士
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