大事な一人息子なんです!〈いい嫁キャンペーン〉をやめて夫の実家と絶縁状態だった「56歳女性」、姑の葬式でかけられた親戚の〈悪気のない一言〉にゾッとしたワケ【CFPの助言】

大事な一人息子なんです!〈いい嫁キャンペーン〉をやめて夫の実家と絶縁状態だった「56歳女性」、姑の葬式でかけられた親戚の〈悪気のない一言〉にゾッとしたワケ【CFPの助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

嫁と姑の問題はいつの時代でも続くものです。清美さん(56歳)もその1人。結婚当時から姑と仲が悪く、ここ数年は義実家に帰ることもなく絶縁状態でした。姑が亡くなり、親戚からかけられた何気ない言葉に「ゾッとした」清美さん。果たしてその内容とは?今回は、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、嫁と姑の不仲がお墓の問題にまで発展した事例を紹介します。

「大切な一人息子に夫の家のお墓を守らせたくない」一体どうすれば?

清美さん(56歳)は地元で知り合った男性と結婚し、1人の息子がいます。清美さんの夫の地元は北陸にあり、数年前に訪れたきり一度も帰っていません。なぜなら姑との関係がとても悪かったからです。

 

姑からは「あんた」と呼ばれ、家事全てにケチをつけられ、義実家に帰省するたびに嫁いびりをされていた清美さんは、結婚から数年後、ついに「いい嫁キャンペーン」をやめて「もう絶対にあの家には行かない!」と言い切り、お盆や正月も帰ることはありませんでした。

 

このほど、姑が亡くなり姑の葬儀に参列するため数年ぶりに義実家を訪れました。清美さんと姑の関係を知っている親戚からから、「じゃあ将来家のお墓を守るのは清美さんの息子さんになるねぇ」と言われました。親戚にとっては悪気のない、何気ない一言だったかもしれませんが清美さんは「心底ゾッとしました」と振り返りました。

 

実は夫には兄がいますが結婚しておらず、今後も結婚する様子もありません。そんななか、大切な1人息子に夫の家の墓を守るなんて、絶対にさせたくないと強く思った清美さん。

 

そして、清美さんは息子に夫の家のお墓を守らせたくない一心で、どうすればいいか考え始めました。

姻族関係終了届の提出

姻族関係終了届とは夫もしくは妻が亡くなったときに、夫もしくは妻の両親や親戚との関係を終わらせるため書類です。清美さんは、夫が亡くなった後には、すぐに姻族関係終了届を提出し、夫の兄はもちろん、親戚との付き合いを断ち切るつもりです。

 

しかし、これは夫が先に亡くなった場合に成立する話で、もし清美さんが先に亡くなった場合、夫が建てたお墓に入るか、自分で埋葬方法を決め、それに従って埋葬してもらわなければなりません。

 

ちなみに姻族関係終了届を提出したとしても、姓が元に戻るわけではなく、夫の姓のままです。夫の姓のまま埋葬されることには抵抗はないと清美さんは考えています。

 

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