12月10日~12月16日の「FX投資戦略」ポイント
<ポイント>
・先週の米ドル/円は、前週からの急落が一服、150円ばさみでの一進一退となった。
・過去2年連続で「12月の円高」となった。3年連続となるかは、過去2年間続いた「年末にかけての米金利低下」が鍵になるのではないか。
・今週の米ドル/円の予想レンジは147~152円。
先週の振り返り=3年連続「12月の円高」の鍵
先週の米ドル/円は、150円をはさんだ一進一退となりました(図表1参照)。
安値は148.6円、高値は151.2円。前週の急落を受けて下値をトライしたものの、大きく続落するまでには至らなかったと考えられます。過去2年連続で12月は米ドル安・円高となった米ドル/円ですが、2024年はどうなるのでしょうか?
過去2年連続で「12月の円高」をもたらした主因は、年末にかけての円売りポジション手仕舞いだった可能性があります。その点でいえば、この2024年は過去2年とは違うようです。
CFTC(米商品先物取引委員会)統計による投機筋の円ポジションは、12月3日現在で小幅ながら買い越しに転換しました。つまり、円売りポジションの手仕舞いは、今回は早々に終了した可能性があります(図表2参照)。
ここで1つ注目したいのが米金利の動向です。米金利については、トランプ氏が米大統領選挙で勝利したら上昇するとの予想が多かったと思いますが、これまでのところは逆に低下傾向となっています(図表3参照)。
なぜトランプ氏の勝利後の米金利上昇予想は、これまでのところ「外れた」ようになったのでしょうか?