3年連続で「12月の円高」となるか?…為替のプロが「年末にかけての米金利の動き」を注視するワケ 

12月10日~12月16日の「FX投資戦略」ポイント

3年連続で「12月の円高」となるか?…為替のプロが「年末にかけての米金利の動き」を注視するワケ 
(※画像はイメージです/PIXTA)

過去2年において、いずれも円高となった12月の「米ドル円」。今年はどのような動きを見せるのでしょうか? マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は「鍵となるのは、年末にかけて米金利の低下が続くかどうか」と予測します。その根拠とともに、今週の米ドル/円の展開予測をみていきましょう。

今週の注目点=ECB会合、米CPI発表など

今週、来週と年内最後の金融政策決定会合が集中します。より注目度の高い、日米の金融政策決定会合は来週になりますが、今週はユーロ圏、スイス、カナダ、豪州、ブラジルなどの会合が予定されています。

 

また米経済指標の発表で注目されるのは、CPI(消費者物価指数)、PPI(生産者物価指数)といったインフレ指標でしょう。今のところ、6日発表の米11月雇用統計の結果などから12月FOMC(米連邦公開市場委員会)では3回連続の利下げが決定されるとの見方が優勢なようですが、CPIなどの結果を受けて、そういった見方が変わらないかが焦点になります。

 

151円台は、2022年、2023年と米ドル/円が高値を記録したことなどからテクニカルな分岐点になりやすい水準です。一方下落サイドは、翌週にFOMCを控えるなかで米金利低下を手掛かりに、先週の安値の148.6円を割れるかが焦点でしょう。以上を踏まえ、今週の米ドル/円の予想レンジは147円~152円で想定します。

 

 

吉田 恒

マネックス証券

チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長

 

※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。

 

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