今週の注目点=ECB会合、米CPI発表など
今週、来週と年内最後の金融政策決定会合が集中します。より注目度の高い、日米の金融政策決定会合は来週になりますが、今週はユーロ圏、スイス、カナダ、豪州、ブラジルなどの会合が予定されています。
また米経済指標の発表で注目されるのは、CPI(消費者物価指数)、PPI(生産者物価指数)といったインフレ指標でしょう。今のところ、6日発表の米11月雇用統計の結果などから12月FOMC(米連邦公開市場委員会)では3回連続の利下げが決定されるとの見方が優勢なようですが、CPIなどの結果を受けて、そういった見方が変わらないかが焦点になります。
151円台は、2022年、2023年と米ドル/円が高値を記録したことなどからテクニカルな分岐点になりやすい水準です。一方下落サイドは、翌週にFOMCを控えるなかで米金利低下を手掛かりに、先週の安値の148.6円を割れるかが焦点でしょう。以上を踏まえ、今週の米ドル/円の予想レンジは147円~152円で想定します。
吉田 恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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