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景気拡大も、なぜ?…世界的に“異例の金融緩和”が続く

主要国・地域の景気も上向き

そして、9月分の雇用統計と同日に更新されたOECD景気先行指数は長期平均の100を超え、上昇が続いています。

 

[図表4]OECD景気先行指数:G7諸国およびG20諸国
[図表4]OECD景気先行指数:G7諸国およびG20諸国

 

以上のように景気は拡大している一方、世界は「全極金融緩和」の様相です。

 

先進国では3月にスイスが利下げしたあと、スウェーデン、カナダ、ユーロ圏(+デンマーク)、ニュージーランド、英国が続き、先月は米国、そして中国が金融緩和を実施しました。

 

また、日本でも2日の石破総理の発言で日銀が利上げを先送りする(≒引き締めを先延ばしにし、現行の金融緩和を続ける)可能性が出てきました。新興国でも利下げが相次ぎます。

 

[図表5]世界の中央銀行の金融政策スタンス(過去3ヵ月の合計値)
[図表5]世界の中央銀行の金融政策スタンス(過去3ヵ月の合計値)

 

通常、こうした幅広い地域で金融緩和が行われるのは、世界的な金融危機や景気の急速な鈍化が生じているタイミングです。ただ、いまのところまだ、そうした状況は生じていません。

 

世界的な金融危機や景気の悪化が見られない異例なタイミングでの金融緩和は、リスクテイクを促すか、米大統領選挙や欧州・中東の戦争などで悪材料が生じたときの「バックストップ」として機能する可能性があります。もちろん、インフレにも警戒が必要でしょう。

 

目先の話でいえば、これから年末にかけては変動性がかなり高くなる可能性がありますので、要注意です。

 

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