(※写真はイメージです/PIXTA)

退職金は老後資金として非常に重要な資金です。しかし、退職金を「投資で増やす」と聞いたら、どのように感じるでしょうか。退職金の一部を安全な運用に回し、家族に負担をかけない選択肢はあるのでしょうか。本稿では、一般社団法人証券相続普及協会の代表理事である小林裕氏が、「父が『退職金は株式投資で増やす』と言っており、不安を抱いている」という相談をもとに、退職金を株式投資に充てることのメリットとリスクについて解説します。

退職金の一部を投資に回し、残りを「安全資産」に保つには……

そもそもお金を働かせるという言葉は、「投機」「投資」「資産運用」「資産形成」などさまざまな言葉があります。今回の退職金については、この4つの言葉の中でも「資産運用」をしていただくことをおすすめします。

 

資産運用とは既にある資産をバランスよく効率的に活用することです。

 

今回は資産運用で成功するための3つのポイントをお伝えします。

 

1.目標設定:ゴールから逆算する

 

2.ポートフォリオ構築:金融資産を3つに分ける

 

3.実行と改善:進捗確認とリバランス

 

まず資産運用においても目標を持っておくことは重要だと考えます。目標があるとどの程度のリスクを取ればよいか? どのくらいの資金が必要か? といったことが明確になってくるからです。

 

目標を設定する上での一つの目安として、ご自身が生活していくためにどの程度の利益を出す必要があるか? ということを軸に目標設定してみてください。資産運用を検討する場合は、ご自身の金融資産を3つの財布に分けることをお伝えしています。1つ目は「預貯金」、2つ目は「攻めの資産」、3つ目は「守りの資産」です。

 

「預貯金」は生活費の6ヵ月分、「攻めの資産」は株式型投資信託を中心に、「守りの資産」は債券で検討していくことを推奨しています。まずは「預貯金」をしっかりと確保したうえで、「攻めの資産」と「守りの資産」を考えていきましょう。株式投資をどうしても行いたい場合は、この「攻めの資産」の運用予算の一部から始めることをおすすめします。

 

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