(※写真はイメージです/PIXTA)

安定のイメージが強い公務員。なかでも国家公務員は、年金額や退職金額も高いケースも多く、ひと昔前までは「絶対安泰」とまでいわれていました。しかし現在では、定年後に生活苦となる人も少なくないようで……。本記事では、Aさんの事例とともに、公務員の老後破産について、社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子氏が解説します。

共働き公務員で老後も安泰?

Aさん夫婦は学生卒業後に、国家公務員になりました。Aさん夫婦の就職当時は、好景気だったことから、一般的に「安定」「堅い」公務員より、「やりがい」「スキル」を求め、大企業に就職したいと希望する人が多かった時代だったようです。

 

しかしながら、就職氷河期時代では「安定」「安泰」の公務員が花形となり、子どもたちのなりたい職業の上位にランクインする職業となりました。一般的に他人から羨まれる公務員だったAさん夫婦は景気に左右されず「絶対安泰」「社会的信用」を持って定年まで勤め、老後も安泰と思われますが……。

 

Aさん夫婦には娘が1人います。国家公務員は転勤も多く、単身赴任するかどうか悩むところですが、Aさん夫婦は、転校が多いことで娘が学校に馴染めないことを心配し、私立学校に入学させました。拠点を東京に置きつつも転勤先との往復を繰り返し、両親の助けを得ながら子育てしました。二重生活であったことから、通常の家庭より生活費や教育費等、子どもにかかる出費がかさんでしまったことは容易に想像できます。

 

さらに、娘が通う有名私立校は、Aさん夫婦が公務員であることに社会的信用は問題ありませんでしたが、私立校に通う親は富裕層の人も多かったのです。さりげなく有名ブランドの洋服等を揃え、いつしか自分達もブランド品を購入することが当たり前のようになっていました。子どもはオール私立、ブランド品の購入等で、現役時代に貯蓄といっても同じ給与を受け取っている人に比べ、貯蓄はできていません。

 

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