本記事のポイント
・日本株の上昇シナリオ確信度高まる
・日本株は再度上昇基調へ
日本株の上昇シナリオ確信度高まる
今週(2024年9月15週)のビッグイベント、米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過した。市場の反応は筆者が週間展望(9月17日付レポート『日経平均の今週の予想レンジは3万5000円~3万7500円』)で予想したとおりであった。そこでは、0.5%の利下げと金利低下シナリオが示されても市場の期待の範囲内であるため円高は進まず、FOMCイベントの「期待値」を勘案すれば、円安に動く可能性が高いと述べた。
ニューヨーク外国為替市場では米東部時間午後2時(日本時間9月19日午前3時)のFOMCの結果公表後、ドル円相場は一時1ドル140円40銭台まで上昇する場面があった。しかし、円高は長続きせず、午後2時半開始のFRBのパウエル議長の記者会見が進むにつれて円安に転じた。結局、ニューヨーク市場のドル円は1ドル142円20銭台とFOMC前よりもやや円安で取引を終えた。
これを受けた9月19日の東京市場は大幅高で始まった。たかだかこの程度の円高修正でやや過剰反応ではないか、とも思えるだろう。実際にそのようなコメントも散見される。しかし、この市場が示した反応が示唆することは大きい。これでこの先の日本株の上昇シナリオが相当程度、確信度が高まったといえる。
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