他人が貪欲になっている時は恐る恐る、周りが怖がっている時は貪欲に
「本当の投資家であれば、自分が群衆とはまったく逆の売買をしていることに充足感を覚えるものである」はベンジャミン・グレアムの言葉です。
賢明なる投資家は、群衆と同じではなく、群衆とは反対の行動を取ることで勝ちを収めます。これはバフェットも同じ考え方です。
「他人が貪欲になっている時は恐る恐る、周りが怖がっている時は貪欲に」
1962年、バフェットは11に増えていたパートナーシップを解散して、バフェット・パートナーシップ一社にまとめます。純資産は720万ドルです。
まさにその時、株式相場が急落します。バフェットは、自分の言葉通り、潤沢な資産で割安株を買いまくり、大きな成果を上げます。
しかし、市場が回復して絶頂期になり、「他人が貪欲になった」60年代後半には、パートナーシップを解散、引退宣言を出します。
だが、引退は長くは続かず、70年代に入り、市場が弱気になり始めると、バフェットは安い金利で資金を調達し、ワシントン・ポストなどの割安株に次々と投資します。
「危機に際して現金と勇気が加わると、その先は計り知れない」はバフェットの言葉ですが、バフェットはいつもウォール街よりも自分を信じることで勝ち進んでいます。
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト
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