(※写真はイメージです/PIXTA)

成功を夢見ているだけ、運やツキが巡ってくるのをただ待っているだけの人に、果たしてチャンスはやってくるのでしょうか。またチャンスがやってきたとして、それを生かしきることができるのでしょうか。本記事では、桑原晃弥氏の著書『株式投資 100の金言』(さくら舎)から一部抜粋し、賢人を例に成功の秘訣をご紹介します。

運も、ツキも、これを迎え入れられる準備のおさおさ怠りないところへやってくる

「奇跡を願っても良い。しかし、奇跡を頼ってはならない」や「幸運を願っているだけではいけない。幸運に協力しなければならない」などの格言があります。

 

誰しも幸運を願い、大きなツキや奇跡の訪れを夢見るものですが、かといって可能性の少ない幸運や奇跡をあてにして何かを始めると失敗することのほうが多いようです。

 

世の中にはたしかに「ツいている」「運がいい」と言われる人がいます。

 

トヨタ自動車「中興の祖」と言われる石田退三は1950年、資金繰りの悪化から倒産の危機に瀕したトヨタを救うためにと請われて社長に就任します。

 

当初は「貧乏くじを引いた」と言われますが、間もなく朝鮮戦争が起こり、朝鮮特需によってトヨタはかつてないほどのトラックの大量注文を受け、一気に業績が回復します。

 

世間は石田のことを「ツいているだけ」と言いますが、石田によると、大量の注文を獲得するためにトヨタは懸命の努力をしていますし、米軍の厳しい検査に合格するトラックをつくるだけの技術を日ごろから蓄えていたからこその成果でした。

 

石田によると、運やツキは偶然ではなく、それを迎え入れる準備をしているからこその運やツキなのです。投資がうまくいかず、逆境にあると人はつい努力を怠りがちですが、そんな時にも腐ることなく努力をする。

 

運やツキに恵まれるためにはやはり相当の努力や準備が欠かせないのです。

 

桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

 

 

 

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