為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、上昇しました。8月15日に発表された豪州の7月の雇用者数が市場予想を上回って増加し、豪州の早期利下げ観測は後退しました。同日に発表された米国の7月の小売売上高が市場予想を上回ったことで米国の景気悪化懸念が和らぎ、米国株高と円安米ドル高が進みました。これらを背景に、豪ドルは対円で上昇しました。その後、23日に行われたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長によるジャクソンホール会議での講演において、9月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げの可能性が示唆されたことや、同日に植田日銀総裁が金融緩和の度合いを調整していく姿勢に変わりがないと発言したことなどから円高米ドル安となり、連れて豪ドルは対円で下落しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、低下しました。8月13日と14日に発表された米国の7月のPPI(卸売物価指数)とCPI(消費者物価指数)が市場予想を下回ったことで、米国の9月利下げの可能性が強まり、米国国債利回りは低下し、連れて豪州3年国債利回りは低下(債券価格は上昇)しました。その後、23日のパウエルFRB議長の講演で9月利下げの可能性が示唆されたことで、米国国債利回りが低下し、連れて豪州3年国債利回りは低下しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『FRBの利下げ示唆などから「円高・米ドル安」⇒「豪ドル」も対円で下落 ~ここ2週間のオーストラリア・マーケット【解説:三井住友DSアセットマネジメント】』を参照)。
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