(※写真はイメージです/PIXTA)

人間は失敗をすると、その原因を自分の外側に求めがちです。しかし、そのような姿勢では投資においても同じ失敗を繰り返すことになり、「大負け」を食らうことになるかもしれません。本記事では桑原晃弥氏による著書『株式投資 100の金言』(さくら舎)から一部抜粋し、ユダヤやウォーレン・バフェットの金言を基に、投資に対して取るべき行動と考え方をご紹介します。

相場では9勝1敗でも損することがある

「目を見張るような数字も、最後にゼロをかければゼロになる」はウォーレン・バフェットの言葉です。

 

バフェットとも縁のあったソロモン・ブラザーズ出身のジョン・メリウェザーが立ち上げたヘッジファンドLTCМは、立ち上げと同時に12億ドルを超える資金を集め、3年後には70億ドルにまで増やすことに成功したものの、直後の金融市場の混乱によりほぼすべてを失っています。

 

メリウェザーはバフェットに助けを求めますが、資本の25倍ものレバレッジを使って運営されてきた企業の実態を知り、「最後にゼロをかければゼロになる」と、決して手を差し伸べることはありませんでした。

 

これはかなり極端な例ですが、たしかに投資の世界というのは、山崎種二(日本の相場師・実業家)が言うように「10回やって、9回うまくいったとしても、たった1銘柄、たった1回の失敗により、全部の儲けを飛ばしてしまい、逆に足を出すなんていうことも少なくない」世界でもあるのです。

 

小さな利食いを何度も重ね、ずっと勝ち続けたとしても、1回の暴落、1回の失敗があれば、それまでの利益がすべて吹っ飛んでしまうというのはよくあることです。投資の世界では「何回勝ったか」ではなく、「最終的にどれだけの利益を得たのか」のほうが重要になってくるのです。

 

 

桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

 

 

 

 

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