(※写真はイメージです/PIXTA)

70歳まで日本国内で結婚のチャンスに恵まれなかった税理士の男性は、悲願かなってタイ人女性と結婚。日本とタイの二拠点生活をスタートし、日本の非居住者として節税も実現。インタビューで実情を伺いました。※本記事は、OWL Investmentsのマネージング・ディレクターの小峰孝史弁護士が監修、OWL Investmentsが執筆・編集したものです。

結婚相談所を通じて東南アジア某国の女性と国際結婚するも…

工藤:マッチングアプリをあきらめ、今度は、東南アジアの某国の人を紹介するという結婚相談所に登録しました。登録から1ヵ月以内に、現地で5人とお見合いをすることができました。マッチングアプリでは体験できなかったスピード感でした。結局、52歳年下の、18歳の女性と結婚しようと思いました。

 

小峰:えっ…。

 

工藤:ただ、妻は日本のビザをなかなか取得することができず、そのまま地元で暮らしていました。私は、結婚相談所に言われるまま、毎月数万円を送金していたのですが、彼女がだんだん金目当てじゃないかと疑うようになってしまいました。

 

小峰:なにかあったのですか?

 

工藤:妻の実家は、竹で籠を編む仕事をしていましたが、月の金銭収入は1万円もなかったようです。それなのに、毎月数万円も私が送金するようになってから、妻は、若者たちとパーティで遊ぶようになりました。

 

小峰:…………。

 

工藤:翻訳ソフトを使ってやりとりしたLINEを見てください。妻が大音量の音楽が響いている動画を送ってきて「パーティに来ている」と。私は「あなたはもう妻なのだから、妻らしく身を慎んで暮らしなさい」と返信しました。私の周りに、音楽がガンガン鳴るようなパーティに奥さんが行っている人なんていません。

 

小峰:70歳と18歳ですから、ジェネレーションギャップはありますよね。

 

工藤:その数日後、お金を送って欲しいと言ってきたのです。お金を要求されるのに嫌気がさし、結婚相談所を通じて、離婚したいと伝えました。わずか半年、実際に会っていたのは100時間にもならない結婚生活でした。

タイ人女性と心安らぐ家庭を築き、東京とバンコクの二拠点生活

工藤:今度は、タイ人女性を紹介してくれる結婚相談所に登録しました。そして、バンコクで3人の女性とお見合いをして、34歳のいまの妻と結婚することになりました。バンコクから車で約2時間のリゾート地であるパタヤで式を挙げました。

 

小峰:おめでとうございます。私も列席させていただきました。

 

工藤:前回の失敗があるので、夫婦が別々の場所に暮らして、生活費を送金するというのは避けたいです。ただ、私のように年齢差のある夫婦では、妻が日本のビザを取るのは結構大変です。

 

小峰:そこで、工藤さんがタイに住むのですね。

 

工藤:先月、小峰さんと一緒にバンコクを見て回りましたが、月の家賃が6万円くらいで借りられる高層マンションがありますし、海外とは思えないくらい和食も美味しいし、日本の食材を売っているスーパーマーケットもあるし、便利ですね。私はタイ語が話せず、英語も苦手ですが、日本語だけでも生活できそうなのもありがたいです。

 

小峰:念願のお子様は?

 

工藤:子どもが生まれたら、インターナショナルスクールに入れてバイリンガルな子に育てたいですね。バンコクで一緒に見て回り、イメージが湧いてきました。

 

小峰:仕事はどうされますか?

 

工藤:インターネットがつながっていれば、世界のどこにいてもできる仕事がほとんどです。一部のお客様とは対面でミーティングをしていますが、オンラインにする代わりにミーティング回数を増やすと伝えたら、喜んでくれました。

 

小峰:東京でも仕事はされますか?

 

工藤:税務申告の時期は、お客様と会うことが増えるでしょうから東京に出張する予定ですが、それ以外の時期はバンコクに住み続ける予定です。

 

小峰:税金面はどうですか?

 

工藤:はい、日本非居住者になることで、節税にもなります。私自身、税理士ですから、きちんと準備していきます。

 

 

 

 

小峰 孝史
OWL Investments
マネージング・ディレクター・弁護士

 

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