税務署に勤務後、税理士として独立…一見順調な人生の落とし穴
小峰:経歴を教えてください。
工藤:私はMARCH(明治・青山・立教・中央・法政)の経済学部を卒業しました。公認会計士を目指していましたが合格できず、27歳で税務署に就職しました。その後、43歳で退職して税理士になりました。
小峰:税理士の先生方は稼いでいらっしゃる方が多いです。順調に人生が進んでいきましたね。
工藤:はい。ただ1点だけ、女性と縁がありませんでした。大学時代、彼女はもちろん女性の友人もなく、税務署に就職して以降も、女性職員と勤務時間に話す以外、女性との接点は皆無だったのです。
小峰:お見合いなどは?
工藤:税務署に勤めていた16年の間、税務署の先輩などがセッティングしてくれ、12回のお見合いをしました。しかし、ほぼすべて私から断ってしまいました。
小峰:なぜでしょう?
工藤:20代の頃のお見合い相手は、東京の名家の女性でした。いまから思えば、もったいないことをしました。でも、20代から30代半ばの私は、なんのために結婚するのか、結婚の意味がわからなかったのです。
小峰:40歳前後になってからはどうでしたか?
工藤:その頃になると、紹介される相手の年齢が上がり、どなたもピンと来なくて…。