(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢化が進展する日本では、多くの人が介護問題に直面する。しかしときには、親ではなく子のほうに健康問題が章切るケースもあり、そうなれば、事態は一層大変なものとなりかねない。実情を見ていく。

自身の老後、「お金・介護者への負担」を懸念する人が多数

もうじきお盆休み。故郷の懐かしい家に親族が集まり、楽しいひと時を過ごす人も多いのではないか。

 

なかには、久しぶりに親族をが顔を合わせたタイミングで、相続や介護などについて話し合いの機会を持つケースもあるだろう。

 

人間、年齢が高くなれば介護の懸念が生じてくる。

 

朝日生命『自分の老後・介護についての意識調査』によると、「将来介護が必要な状態になると思うか」の問いに「思う」「少し思う」と回答した人の合計は約7割。

 

「介護が必要になったときに不安に思うことは」の問いの最多の回答は「介護費用をまかなうための資金が不足すること 」が62.2%。「家族・親族に肉体的・精神的な負担をかけること」55.1%、「公的介護保険の内容だけでは支援として不十分なこと」49.1%、「家族・親族に経済的な負担をかけること」 45.8%、「介護してくれる人が身近にいないこと」45.2%、「介護がいつまで続くかわからないこと」44.9%となっている。

 

やはり多くの人は「お金」と「介護者への負担」を心配しているのだ。

 

「介護されるなら、誰にしてもらいたいか」の問いの最多は「その他の第3者」で37.4%。「夫または妻」22.1%、「子」10.7%と続く。年齢が高い層のほうが「第3者」を選ぶケースが多く、60代前半では40.8%となっている。

 

さらに「介護生活に望ましいカタチ」としては、「介護施設に入居する」が56.7%でトップに。以降、「在宅で家族に介護してもらう」21.9%、「在宅で家族以外に介護してもらう」が19.0%と続く。

 

要支援・要介護者の割合だが、60代後半では2.0%、70代前半では5.8%にだが、70代後半になると11.8%が要支援・要介護者となり、80代前半になれば、26.0%と4人に1人、85歳以上では59.5%と、2人に1人の割合になる。

 

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