国際金融システムを取巻く大きなフレームワークがきしむとき
しかし、筆者は妙な因果を感じるのである。史上最大の暴落であったブラックマンデーはその原因が40年近く経過した現在もまだ解明されていない。なぜ、あれだけの大暴落が起きたのか? その遠因と考えられているのは、米国の双子の赤字、西ドイツの利上げ、ルーブル合意でのドル安是正失敗、自動売買システムの普及などだ。だが、明確な原因はいまだに特定できない。
一方で、おそらく国際金融システム協調の乱れがその大きな背景にあったのではないか、というのは多くの識者の見解が一致するところだ。
紙幅の関係で詳細は別の機会に譲るが、プラザ合意からルーブル合意に至るなかで西ドイツがインフレ抑制のために利上げをする――これが国際協調の足並みの乱れと市場には捉えられ、投資家の不安を高めていった。そのような大きなフレームワークがきしむとき、金融市場では波乱が起きる。
今回の日経平均2,000円安は、その縮尺図と捉えることもできるのではないか。
広木 隆
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト 執行役員
【注目のセミナー情報】
【事業投資】8月19日(水)オンライン開催
「信頼と安心」のブランド力を活かした
『ECCの個別指導塾ベストワン』という選択
【事業投資】8月22日(土)オンライン開催
ドバイ発「ダイヤモンド事業投資」の最新事情
原石から製品まで一貫管理の独自スキームを公開
【関連記事】
■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

