(※写真はイメージです/PIXTA)

2024年前半の米国株は大手ハイテク株主導の株高が進行しました。年後半の米国株の方向性を左右する「FRBによる利下げ転換」、「米国企業の業績見通し」、「AIブーム」の行方について解説します。

※本記事は、フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社が2024年7月12日に配信したレポートを転載したものです。

業績回復の広がりが米国株の見直しに繋がるか

第二に、米国企業の業績回復の進展が幅広いセクターでの米国株への見直しに繋がることが期待されます。

 

2023年から2024年第1四半期までの米国株の純利益総額は、マグニフィセント・セブンを中心にしたハイテク・セクターによって押し上げられてきました。しかし、2024年後半以降は、ハイテク・セクターの利益の伸びが鈍化する中、その他セクターの米国株に業績回復が広がることが見込まれています(図3)。

 

 

AIブームは年後半以降も米国株の重要なテーマに

第三に、2022年11月の「チャットGPT」の登場をきっかけに生まれたAIブームは、2024年後半以降も引き続き米国株式市場の重要なテーマとなりそうです。

 

コロナ禍の2020年以降、拡大傾向が続いてきた米国企業による情報化投資(ハードウェアやソフトウェアへの設備投資)は、足元でのAIブームを追い風に過去最高額を更新しています(図4)。AIという新たなテクノロジー分野での覇権争いから、大手ハイテク企業はAI関連の大規模な投資計画を明らかにしており、今後も米国企業による情報化投資は高水準での推移が続くとみられます。

 

次ページデータセンターのバリューチェーンに着目すると

※いかなる目的であれ、当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。
●当資料は、説明資料としてフランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社(以下「当社」)が作成した資料です。
●当資料は、当社が各種データに基づいて作成したものですが、その情報の確実性、完結性を保証するものではありません。
●当資料に記載された過去の成績は、将来の成績を予測あるいは保証するものではありません。また記載されている見解、目標等は、将来の成果を保証するものではなく、また予告なく変更されることがあります。
●この書面及びここに記載された情報・商品に関する権利は当社に帰属します。したがって、当社の書面による同意なくして、その全部もしくは一部を複製し又その他の方法で配布することはご遠慮ください。
●当資料は情報提供を目的としてのみ作成されたもので、証券の売買の勧誘を目的としたものではありません。
●フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社(金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第417号、加入協会/ 一般社団法人投資信託協会・一般社団法人日本投資顧問業協会・一般社団法人第二種金融商品取引業協会) はフランクリン・リソーシズ・インク傘下の資産運用会社です。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録