(※写真はイメージです/PIXTA)

巷に投資に関する情報が溢れる今、参考にしたいのが「相場の達人」の言葉。本記事では『株式投資 100の金言』(さくら舎)から一部抜粋し、著者の〈桑原晃弥氏〉が、ピーター・リンチやジム・ロジャーズの金言を基に「投資する株を選ぶときに大切にすべきこと」をご紹介します。

「I thinkではなく、I knowなのだ」

「世界三大投資家」の1人、ジム・ロジャーズの投資に対する基本姿勢は「投資をするのなら完全に理解しているものに投資する」です。

 

ロジャーズは昔、ナミビアで妻にダイヤモンドをプレゼントしたことがあります。7万ドルの価値があるといわれたものを、500ドルにまで値切って手に入れています。「やった、大成功だ。ダイヤモンドの投資でも、私はうまくやった」と喜びますが、それを見たタンザニアのダイヤモンド商人からただのガラス玉だと教えられます。

 

ロジャーズはダイヤモンドの相場はよく知っていましたが、肝心の「本物かどうか」を見極める眼力は持っていなかったのです。

 

投資をするにあたり、多くの人は「投資をする価値があると思う」「この企業の株価はきっと上がるはずだ」というレベルで決断します。

 

しかし、ロジャーズはそれではダメで、「私はこの企業には素晴らしい価値があることを知っている」「私はこの企業が成長し株価が上がることを知っている」と言い切れるまでに徹底して調べ抜き、そして確信を持ったうえで投資することが必要だと考えていました。

 

ここまでの調査は難しくとも、「上がるらしい」「きっと上がるはずだ」くらいでは簡単には勝てないのが投資の世界なのです。

 

 

桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト

 

※本記事は『株式投資 100の金言』(さくら舎)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

 

 

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株式投資 100の金言 ―先人はかく成功した

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桑原 晃弥

さくら舎

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