前回は、フィリピン不動産の新築物件事情を説明しました。今回は、フィリピン不動産の将来性に期待できる合理的な理由を見ていきます。

同じ国で集中的に投資したほうが勝率は上がる

億万長者への勝ちパターンとしては、好立地に建っている古いコンドミニアムを、大きな物件に建て替えるのが望ましいです。大抵のコンドミニアムは条件の良い場所に建っているため、古いマンションは良い場所に建っている可能性が高いのです。

 

しかし今は建て直すよりも、完全に新しい物件を建てることにシフトしています。

 

その理由は、古い物件でも入居が付くため、フィリピン人のオーナーは「埋まっているから問題ないよ!」で終わってしまうからです。

 

 

それが日本人の場合は「管理組合」という組織があり、小まめにメンテナンスや改修をしてキレイにし、その価値を最大化することに努めます。フィリピンはまだそのような足元を考えるべき時期に至っていません。

 

建物の経年劣化を考えたとき、まだまだ問題は山積みとなっています。それでも日々より良く発展しています。停滞していない経済がある限り、未来は有望だと確信します。

 

やはり今から投資を始めて、長く勝ち続けることが大事です。フィリピンで不動産を購入した後に、別の国でも投資するという方はいると思います。

 

ただひとつの国で勝ち続けられるのならば、同じ国で集中的に投資したほうが勝率は上がります。別の国で投資するとなると、またゼロからのスタートになってしまうからです。

2050年まで人口増加が続く

フィリピンほど海外投資環境が揃っている国は少ないです。書類はすべて英語で処理しますし、通貨の強さも含めて潜在的な発展が見込めます。2050年まで人口増加バブルが続くので、それまでは市場は手堅いと考えています。

 

つまりフィリピンの不動産を2050年まで持っていたら、一生涯勝てるわけです。そうなると、今、主流となっているキャピタルゲインではなく、絶対にインカムゲインを狙っていったほうがいいでしょう。繰り返しになりますが、フィリピンのローン期間は10年と短いです。逆に言えば10年後をベンチマークにして将来の投資を考えることが重要です。

 

昨今の風潮として、目先だけで不動産購入している方が多いのではないでしょうか。

 

しかし、もし竣工が遅れたらどうするのでしょうか。為替変動時に、適切な対応ができるのでしょうか。

 

海外不動産投資というのは、常に自分の力ではどうしようもない要因によって、計画が大きく狂ってしまう危険性をはらんでいます。正しい知識を学び、信頼できる人脈と情報をしっかり確保しておくことが大切です。

 

私たちはこれまで数々の失敗事例を見てきました。そのたびに反面教師として、直面するリスクを一つひとつ潰してきました。

 

 

まだまだフィリピンという国のリスクは完全になくなりませんが、それはクリアできないほどのものではありません。

本連載は、2016年2月27日刊行の書籍『億万長者になりたければ、フィリピン不動産を買いなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

億万長者になりたければ、 フィリピン不動産を買いなさい

億万長者になりたければ、 フィリピン不動産を買いなさい

鈴木 廣政・渡辺 頼子

幻冬舎メディアコンサルティング

止まらない人口減少、オリンピック相場の反落、不動産市場の縮小――国内不動産暴落のXデーは、刻一刻と近付いています。 これを裏付けるように、事実、家賃下落や空室率上昇などの問題は年々深刻化しているのです。 そん…

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