「ちょっと話がある」←離婚の切り出し方で使わないほうがよいワケ【弁護士が解説】

「ちょっと話がある」←離婚の切り出し方で使わないほうがよいワケ【弁護士が解説】

普通のカップルであっても、一方的に別れを切り出すのは難しいものです。結婚しているとなるとさらにハードルが高まるでしょう。法律によって婚姻関係が認められているものを解消するのですから、揉めてしまうと裁判になるなど想像以上に大事となる可能性も。本記事では、Authense法律事務所の離婚問題に精通する白谷英恵弁護士が、離婚を上手く相手に切り出す方法について解説していきます。

離婚の上手い切り出し方

離婚のうまい切り出し方
[図表2]離婚のうまい切り出し方

 

離婚の話をするうえで悩んでしまうのが切り出し方でしょう。お互いの気持ちが離れていれば切り出しやすいですが、普通の生活を送っている場合は、どうやって切り出せばいいかわからないかもしれません。ここでは、切り出し方を3つご紹介するので、自分に合った方法を選んでみてください。

 

1.自分の気持ちを紙に書き出す

金銭トラブルや浮気、DVやモラハラなどの具体的な離婚理由があれば、それを伝えることで切り出せますが、性格の不一致やすれ違い、子どもの教育に対する考え方の違いなどの場合は、いきなり離婚の話をしても自分の思いをうまく伝えられないかもしれません。離婚理由があらゆる方向に飛んでしまっては、パートナーも理解しづらく離婚する意味もわからないので話し合い自体が始まらないでしょう。

 

また、自分でも論点が絞れなくなってしまうので、離婚したいと思う理由や今現在の気持ちを整理して紙に書き出しておいてください。書き出しておけば、論理的に伝えることができますから切り出しやすくなります。

 

2.手紙で切り出す

自分の口から上手く伝える自信がないという方は、手紙で切り出してみましょう。離婚したいという意思や離婚を考えるに至った理由だけではなく、離婚後の生活などを盛り込むと、相談ではなく離婚を前提に話し合いが進められます。

 

ただし、相手に対しての不満や文句を書くのは避けてください。パートナーが不快になったりむかついたりするような内容を書くと、離婚云々ではなく喧嘩になってしまいます。感情論になってしまうのは得策ではありませんから、離婚をスムーズに進めることにフォーカスした内容にまとめましょう。

 

3.メールで切り出す

手紙で切り出しても、いずれは直接話し合わなくてはいけません。そのほうが気まずい、しかしいきなり直接話すのもためらいがあるという方は、最初にメールで離婚のことを切り出してみましょう。

 

このとき、「ちょっと話がある」など曖昧な言い方をしてしまうと、いろいろと勘ぐって不安になってしまうので得策ではありません。離婚について話し合いたいから時間を取って欲しい、ときちんとなにについて話し合うかを明確に伝えることが大切です。

 

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