夫が妻と離婚したい理由の1位は性格の不一致
配偶者との離婚を考える理由は人それぞれですが、平成29年司法統計年報で公開された婚姻関係事件数のデータによると、夫側からの申し立て動機で最も多かったのは「性格が合わない」で全体の6割を超えています。続いて「異性関係」「性的不調和」「浪費する」「暴力を振るう」などが続きますが、いずれも全体の1割前後と割合は低く、ほとんどの方が性格の不一致を理由に離婚を申し立てていることがわかります※1。
一方、ブライダル総研が行った「離婚に関する調査2016」によると、夫側からの離婚理由で最多を占めたのは「価値観の違い」で全体の4割近くにおよんでいます※2。次いで「人生観の違い」「性格の不一致」と続いており、夫側からの離婚理由のほとんどは精神面のズレに起因していることが伺えます。
妻が離婚に応じてくれない4つの理由
夫が別れたいと思っていても、妻に拒否されてスムーズに離婚できない場合があります。
配偶者からの愛情を受けられないのに、なぜ妻は離婚に応じてくれないのでしょうか? 主な理由を4つ紹介します。
1.まだ夫に愛情がある
夫の妻に対する愛情は薄れてしまっても、妻はまだ夫を愛している場合があります。ほかの理由であれば条件面の折り合いによって解決する可能性も高いのですが、感情は理屈ではありませんので、場合によっては離婚までの道のりが最も長くなる可能性があります。
2.子供が小さく片親にするのに抵抗がある
夫婦のあいだに子供がいる場合、離婚は当事者だけの問題ではなくなります。特に子供がまだ小さいと行動が制限されてしまいますし、地域によっては待機児童の問題に直面する可能性があり、働き口が見つかりにくいというのも妻が離婚を拒否する理由のひとつとなっているようです。
3.離婚後の生活に不安がある
夫婦でいるあいだは生計をひとつにするのが一般的ですが、離婚後は養育費を除き、夫からの経済的な支援が受けられなくなります。妻が専業主婦だと離婚してすぐ収入源がなくなってしまいますし、共働きであっても収入が半減してしまうので経済面に不安を感じて離婚に応じないケースは多々あります。
4.世間体が気になる
日本の離婚率はかつてに比べて増加しているため、近年は離婚歴があることはさほどめずらしくありません。しかし、周囲に離婚したことがわかると噂話の種にされたり、自分を見る目が変わったりすることも多いため、世間体を気にして離婚を拒否する妻も多いようです。
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