(画像はイメージです/PIXTA)

近年では、投資による資産形成を目指す人が増えています。しかし、金融商品をよく理解しないまま購入するのはぜひとも回避すべきであり、最低限の基礎知識は身につけておきたいもの。ここでは、金利と景気の関係、利回り計算、債券、株式、投資信託などの投資にまつわる超基本事項を見ていきます。税理士・公認会計士の岸田康雄氏が資産運用に必要な基礎知識を解説します。

株式投資

株式とは、株式会社が資金を集めるために発行する有価証券です。会社が稼いだ利益をもとに、配当金や売却益を得ることができます。配当金はインカムゲイン売却益はキャピタルゲインです。

 

【PER】

 

PER(株価収益率)は株価を1株当たりの純利益で割ることで計算されます。

 

 PER = 株価 / 1株純利益

 

たとえば、株価が3,000円で1株あたりの純利益が50円の場合、PERは60倍です。これにより株価の割高感や割安感を評価します。利益成長性が高い企業ではPERも高くなる傾向があります。

 

【PBR】

 

PBR(株価純資産倍率)は、株価が1株あたりの純資産の何倍かを示すもので、株価を1株当たりの純資産で割ることで計算されます。

 

 PBR = 株価 / 1株純資産

 

たとえば、株価が1,200円、1株当たり純資産が600円なら、PBRは2倍です。とくにPBRが1倍未満は、株価が企業の解散価値以下と見なされ割安です。

 

【ROE】

 

ROE(自己資本利益率)は税引き後当期純利益を自己資本で割って算出します。これにより、株主から調達した資本を効率良く活用して利益を上げているかを評価できます。

 

 自己資本利益率(ROE)= 当期純利益 / 自己資本

 

たとえば、自己資本が2,000億円、税引き後純利益が40億円の場合、ROEは2%となります。収益性が高く成長性のある企業ではROEが高くなる傾向にあります。

 

株式指数】

 

株式指数は株式市場全体の動向を示す指標で、代表的なものに日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)があります。

 

日経平均株価:東証プライム上場の225銘柄の平均値です。株価の高い銘柄の影響を受けやすくなっています。

 

TOPIX:東証プライム市場の全銘柄および過去の東証第一部に上場していた時価総額100億円以上の銘柄を基に算出され、1968年1月4日の時価総額を基準値100とした指数です。時価総額の大きい銘柄の動きに影響されやすくなっています。

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