「もう外に出るのも嫌」海外生活に耐えられず、日本にとんぼ返りする人も…期待に胸膨らませた若者が直面する〈理想と現実〉のギャップ

「もう外に出るのも嫌」海外生活に耐えられず、日本にとんぼ返りする人も…期待に胸膨らませた若者が直面する〈理想と現実〉のギャップ
(※写真はイメージです/PIXTA)

「海外に行けば、楽しいことばかりが待っている」…こんな風に何もかもバラ色の海外生活を想像してワーホリや留学に行くと、その期待が裏切られることもあります。しかし、ギャップに慣れてしまってからは、捉え方が変わっていくことも多いとか。本記事では『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(上阪徹著:東洋経済新報社)より一部抜粋・再編集し、海外生活への期待と現実についてご紹介します。

海外生活への期待と現実

ワールドアベニュー社長の松久保さんは、合わない事態が起こらないためにも、期待値を上げすぎないように気をつけていると語っていた。慣れない海外生活で、何もかもバラ色のはずがない。

 

松久保さんは言う。

 

「期待が裏切られるフェーズって、必ずあるんです。想像していたのと違う、と。ホームステイ先がもっと歓迎してくれると思ったのに違った、とか、オーストラリアは水不足の国なのでシャワーの時間に厳しく、うるさく言われて驚いた、とか。自分の常識とのギャップを学んでほしいのですが、期待値が高すぎるとストレスになる。ですから、現実をちゃんと伝えること、それからフォローも意識していますね」

 

とりわけ当初3か月はストレスが高まる。だが、それを過ぎると変わっていくようだ。染野さんは言う。

 

「不安、不安と言っていた人ほど、いざ海外に出てみると、ほとんど連絡をくれなかったりします(笑)。まったく日本に帰ってこなくなったり」

 

染野さんが注意しているのは、出発前にネガティブな空気にならないようにすることだと語る。

 

「とても残念なことなんですが、『ワーホリくらいで英語ができるようになるわけない』などと、まわりでネガティブなことを言う人が少なくなかったりするんです」

 

だから、できるようになるんだ、というマインドセットをしっかり行うという。実際、ほとんどの人が程度の差こそあれ、できるようになるのだ。武政さんも言う。

 

「泣き言が出てくるのは、最初だけですね。あとは案外、こちらに連絡すら来なくなります(笑)。楽しんでおられるのだと思います」

 

経験したことがない状況に追い込まれれば、人はストレスを感じる。しかし、それは裏を返せば、いつもと違うドキドキとワクワクの日々であることも意味する。

 

さて、どちらが楽しいか。そのことに気づかせてくれるのが、海外なのだ。

 

 

上阪 徹

ブックライター
 

※本記事は『安いニッポンからワーホリ!最低自給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

注目のセミナー情報

​​【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』

 

【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!

 

​​【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

※本連載は、上阪徹氏の著書『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)より一部を抜粋・再編集したものです。

安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち

安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち

上阪 徹

東洋経済新報社

・実働6時間のブルーベリー摘みで月収50万円。 ・カフェでのアルバイト収入は週給10万円。 ・残業なしの介護アシスタントで月収80万円。 オーストラリア、カナダ、ニュージーランド……。コロナ禍が明けた今、日本を飛び…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録