遅くとも9月の利下げ開始が適切か
筆者は、9月から利下げが開始され、年内に2回ないし3回の利下げがあると考えています。
特に、11月は5日に大統領選挙が実施され、6~7日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。今回の大統領選挙は、価値観の分断のみならず、司法の判断を含め、数百年に1度の混乱をもたらす可能性もあります。
FRBも同じ認識なら(前節でみたとおり、経済面からの利下げは正当化できる状況にあるため)、選挙に向けて9月に「予備的な利下げ」が実施される可能性があるでしょう。そのとき、FRBは「12月に2回目の利下げを行う」ことを示唆するでしょうが、実際に金融市場の変動性が高まれば、11月の「緊急利下げ」もありえます。
話を金融市場全体に移すと、今回の大統領選挙は波乱要因ですし、逆に、たとえば、トランプ氏が当選し、バイデン氏が敗北を認めれば、企業減税への期待から株価は上昇するかもしれません。上下どちらにも備えて「地に足の着いた分散投資」が求められます。
重見 吉徳
フィデリティ・インスティテュート
首席研究員/マクロストラテジスト
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