為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、下落しました。5月29日に豪州の4月の消費者物価指数(CPI)の発表を控え、期間の初めは値動きの小さい展開となりました。その後、同指標が発表され、インフレ率は市場予想を上回る伸びを示したものの、直後に米国のインフレ指標の発表を控えていたことなどから、豪ドルの対円レートは小幅に下落しました。6月4日に発表された米国の4月の求人件数が約3年ぶりの低水準となると米国の早期利下げ観測が強まり、米ドル安・円高となったことに連れて、豪ドルの対円レートは下落しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、小幅に上昇しました。期間前半は豪州の4月のCPIの発表を控え、豪州3年国債利回りは小幅に上昇(債券価格は下落)しました。5月29日に同指標が発表され、インフレ率は市場予想を上回る伸びを示し、豪州の利上げ観測が強まったため、豪州3年国債利回りはさらに上昇しました。その後は、5月31日の米国のPCE価格指数や米国の4月の求人数減少の発表などを背景に米国の早期利下げ観測が強まったため、米国国債利回りが低下したことに連れて、豪州3年国債利回りは低下しました。期間を通じてみると、同利回りは小幅に上昇しました。
(2024年6月6日)
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『米国の早期利下げ観測で「米ドル安・円高」へ⇒「豪ドル/円」も連れて下落 ~ここ2週間のオーストラリアマーケット動向【解説:三井住友DSアセットマネジメント】』を参照)。
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