FIREに近づく「投資信託」の条件とは
我々がFIREに近づけてくれる可能性があるアクティブ運用の投資信託を選ぶための、ひとつのシンプルな方法は、
1.パフォーマンスがインデックスを大きく上回っていて、なおかつ、
2.パフォーマンスに比較的大きな振れがある
かどうかを確認することでしょう。
強調すれば、これら2つの要素は、決して「今後のパフォーマンスも良好であること」を保証しません。あくまで、ある投資信託が高いパフォーマンスを出すための必要条件を持っているだけです(→繰り返しますが、 十分条件ではありません)。
仮に、そうした投資信託がいくつか見つかった場合、どれに投資をするかは、「その投資信託の運用者や運用会社の運用哲学・スタイルが好きかどうかで判断する」のがひとつの方法だと筆者は思います。
好きでないと、信頼も投資も続きません。アクティブ運用には紆余曲折があるためです。
投資信託のメリットのひとつは、少額で分散投資が可能であるという点です。
投資信託を使って、分散のメリットを生かしつつ、しかも、FIREに近づくことを狙うには、「自分が好きになれる運用者/運用会社のアクティブ型投資信託」を選ぶことが一案でしょう。
翻って運用会社や運用者は、自らの哲学とスタイルをしっかりと示すべきでしょう。もちろん「パフォーマンスがすべて」ですが、スポーツとは違って、お客さまは「プレー」をじっと見てくれるわけではないため、「どうやってプレーしたか」「なぜそうプレーしたか」をわかりやすく見せることが大事です。
重見 吉徳
フィデリティ・インスティテュート
首席研究員/マクロストラテジスト
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