「若い人ほどリスクの高い金融商品を多めに保有し、高齢の人はリスクの高い商品の比率を下げていきましょう」といったように、年齢に応じてポートフォリオを変えるべきという意見を目にします。
しかし、『利回り5%配当生活』(かんき出版)の著者である広木隆氏は、高配当株投資においては年代別にポートフォリオを変える必要はないと指摘します。その理由を著書より一部抜粋してご紹介します。
高配当利回り銘柄と連続増配銘柄の比率
年代別の違いを強いて挙げるのであれば、高配当利回り銘柄と連続増配銘柄の比率でしょう。連続増配銘柄はバリュー銘柄というよりも、グロース銘柄の色合いが濃いので、たとえば長期的な資産形成をする段階、つまり比較的年齢の若いうちは連続増配銘柄に比重を置いたポートフォリオにするのもいいでしょう。
たとえば連続増配銘柄を6割、高配当利回り銘柄を4割にするとか、もう少し成長性を取りたいのであれば、連続増配銘柄を7割、高配当利回り銘柄を3割という資産配分でポートフォリオを組んでも良いでしょう。これがシニア世代であれば、高配当利回り銘柄を8割から9割くらいまで高めて運用します[図表1]。
それと、これも繰り返しになりますが、若い世代とシニア世代の運用スタイルの違いという点について申し上げるとしたら、若い世代は受け取った配当を必ず再投資すること。間違っても、豪華なディナーなどに使ってはいけません。
対してシニア世代は、生活費の一部に充当するために高配当利回り銘柄を保有するのですから、自由にお使いになれば良いでしょう。
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト
1963年東京生まれ。上智大学外国語学部卒業。神戸大学大学院・経済学研究科・博士後期課程修了。
博士(経済学)。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、社会構想大学院大学教授。
大手証券会社、銀行系投資顧問、外資系運用会社など様々な金融機関でファンドマネージャー、ストラテジスト等を歴任。40年にわたって証券市場の最前線で働く。
好きな言葉はロベルト・バッジョの「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気のある者だけだ」。予想を外すかもしれない不安と戦いながら、今日もマーケットという名のピッチに立ち続ける。
テレビ・ラジオのコメンテーターとしてメディアで活躍するほか、著書、論文、寄稿など多数。
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