ネット証券には手数料が安いなどのメリットがありますが、デメリットもあります。「ネット証券」と「店舗型証券」の違いをはじめ、ネット証券の口座を開設をする前に知っておくべきリスクや対処法について解説します。
ネット証券の口座を開設するデメリットは?リスクを避けるコツや店舗型証券との違いを解説

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ネット証券は、従来型の証券会社と比べて「手数料」「取扱商品の幅広さ」において圧倒的に優位です。

 

一方、ネット広告などで頻繁に見かけるネット証券について、次のように疑心暗鬼になる方も多いのではないでしょうか。

 

「ネット証券って詐欺じゃないの?」

「ネット証券で口座開設するとリスクがある?」

 

結論からお伝えすると、ネット証券は安全です。いずれの業者も「金融商品取引業者」として登録されているうえ、いざというときは顧客の資金が守られる制度も用意されています。

 

この記事では、ネット証券で口座開設するリスクやメリット・デメリット、資産を守るコツをまとめました。大切な資金を失ってしまうリスクを避けられるので、投資初心者の方は最後までご覧ください。

 


1. ネット証券の口座開設リスクは?危険性はないの?

ネット証券とは

 

ネット証券は危険ではありません。野村證券や大和証券のような大手証券会社と同様、金融商品取引業者としての登録を受けているためです。

 

とはいえ、ネットに詳しくない方は次のように感じているのではないでしょうか。

 

  • 証券会社はどういう仕組みなの?
  • 手数料が安すぎて怪しくない?
  • ネット証券が潰れたらどうなる?

 

まずは「ネット証券にリスクはない」と断言できる理由について解説します。

 

1.1. 証券会社の仕組み

証券会社とは、金融商品取引業者のことです。銀行との違いは、預金ではなく株式や債券などの「有価証券」を扱っていること。

 

そして証券会社では、銀行にはない次の4つの役割を担っています。

 

■証券会社の役割

ブローカー業務

投資家からの注文を取り次ぐ

ディーラー業務

証券会社自身が株式などを売買する

アンダーライター業務

国や会社が発行する株式・債券などを引き受ける

セリング業務

株式や債券などを勧誘・販売する

 

私たちにとって重要なのは「ブローカー業務」です。株や債券は「取引所」で売買されていますが、個人が取引所に直接注文をすることはできないため、証券会社を通じて売買します。

 

海外の商品を買うのは難しいから販売会社に取り寄せてもらう、とイメージするとわかりやすいでしょう。

 

 

1.2. ネット証券と店舗型証券の違い

証券会社には「店舗型証券」と「ネット証券」の2種類があり、大きな違いは手数料です。

 

従来型の「店舗型証券」は、営業担当者がついて投資に関するアドバイスをもらえる代わりに人件費がかかるので、手数料が高いのが一般的です。一方、ネット証券は担当者がついておらず店舗もありませんが、その分手数料を抑えられます。

 

さらに、ネット証券のほうがキャンペーンやクレカ積立などお得に投資できる環境が整っています。コスパでいえば、ネット証券一択です。

 

1.2.1. ネット証券の手数料が安い理由は?怪しくない?

ネット証券は手数料が安いからといって、怪しいわけではありません手数料を抑えられる理由は2つあります。

 

  • コストが抑えられている
  • 手数料以外の収益源がある

 

ネット証券は店舗維持費、人件費などのコストがかかりません。運営コストを抑え、ユーザーが取引する際の手数料に還元しているのです。

 

また、手数料による収益こそ見込めませんが、多数のユーザーに口座開設してもらうことで、顧客資金を運営することによる金利収入などを得られています。

 

このように、ネット証券は低コストですが、コストを抑えられるよう工夫されているだけであり、決して詐欺ではありません。

 

 

1.3. ネット証券に預けた資産はどうなるのか?

ネット証券に関わらず、証券会社に預けた資金は会社資金とは別に分別管理されています。金融商品取引法43条の2では、顧客資金の分別管理が義務付けられているためです。

 

(引用)


金融商品取引業者等は、次に掲げる有価証券(次項の規定により管理する有価証券を除く。)を、確実にかつ整然と管理する方法として内閣府令で定める方法により、自己の固有財産と分別して管理しなければならない。

 

出典:金融商品取引法 | e-Gov法令検索

 

たとえばSBI証券の場合、お金や有価証券などの顧客資産はそれぞれ別々の方法で分別管理されています。

 

■SBI証券の場合の分別管理

有価証券

顧客ごとに誰の証券か判別できる状態で管理

預かり金

破綻した場合に返還される金額を信託銀行等へ信託

FXの証拠金

破綻した場合に返還される金額を信託銀行等へ信託

CFD取引の証拠金

くりっく365取扱会社を通じて預託

 

ただし、信用取引や先物取引は分別管理の対象外です。

 

1.3.1. ネット証券が潰れても資産は戻ってくる

ネット証券が万が一潰れても、資産を失う可能性は低いです。顧客資産は分別管理されているため、証券会社が倒産してもほとんどのケースで資金は返ってきます。

 

万が一返還されなくても、日本投資者保護基金で最大1,000万円補償されます。有価証券に関しても、信用取引の証拠金などの一部を除いて資金保護の対象になります。

 

(引用)


何らかの事情で証券会社が破綻し、分別管理の義務に違反したことによって、お客さまの資産の返還が円滑に行われない場合には、返還できないお客さまの資産について、当基金がお客さま一人当たり上限1,000万円まで補償を行います。

 

出典:投資者保護とは | 日本投資者保護基金

 

どうしても心配なら、証券会社1社あたりに預ける金額を1,000万円までにするとより安全です。証券会社に預けた資金は、分別管理と日本投資家保護基金によって二重に保護されているため、安心して投資を始められます。

 

2. ネット証券の口座を開設するデメリット5つ…トラブルや解決法も紹介

デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ネット証券の口座を開設するリスクはほとんどありません。

 

ただし、店舗型証券と比べた場合にデメリットもいくつかあります。ネット証券を利用する際は、注意点も把握してから利用することが大切です。

 

  1. 担当者からアドバイスをもらえない
  2. 注文トラブルが起きても自己責任
  3. IPOの当選確率は高くない
  4. セキュリティが甘くなりがち
  5. 口座開設が難しいと感じる人もいる

 

それぞれ解説します。

 

デメリット①:担当者からアドバイスをもらえない

ネット証券では、基本的に担当者からのアドバイスはもらえません。店舗型証券と違って担当者がいないため、自分で情報収集や投資判断をする必要があります。

 

また、店舗型証券では注文を代行してもらえますが、ネット証券では銘柄選定から発注まですべて自分で行わなければなりません。

 

ただし、担当者がいない代わりに、情報収集ツールは豊富に用意されています。参考までに、2大ネット証券の情報収集ツールの一例を表にまとめました。

 

■証券会社の主な情報ツール

SBI証券

・投資情報メディア

・評価レポート

・決算スケジュールや業績発表

・株価・チャート・投資指標データ

楽天証券

・トウシル

・日経テレコン

・バロンズダイジェスト

・米国株式リアルタイム株価

 

しっかり自分で学べば、店舗型証券で担当者からのアドバイスを鵜呑みにするよりも深い投資ができます。

 

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デメリット②:注文トラブルが起きても自己責任

ネット証券では、すべての取引が自己責任になります。店舗型証券なら、担当者に購入したい銘柄や株数を伝えれば、注文を代行してもらえます。

 

一方、ネット証券はすべて自分で注文しなければなりません。さらに、ネット環境が悪いと注文に支障が出るケースもあります。ネット証券で取引するなら、最低限「注文方法」については覚えておくようにしてください。

 

■注文方式

成行注文

価格を指定せず、注文が成立する
現在の価格で注文を出す方法。

指値注文

〇〇円以下になったら買う、
〇〇円以上になったら売る、
と指定して注文する方法。

逆指値注文

指値とは逆に、
〇〇円以上になったら買う、
〇〇円以下になったら売る、
と指定して注文する方法。

 

とはいえ、基本的な注文方法さえ覚えておけばほとんどの場面に対応できます。難しいルールはないため、まずはネット証券で口座を開設して、少額から売買を実践してみましょう。

 

 

デメリット③:IPOの当選確率は高くない

ネット証券はIPO投資で不利になります。そもそも「IPO投資」とは、新規上場する会社の株式を取引する方法です。株式は抽選で割り当てられますが、上場初日は高値が付きやすく、大きな利益を狙える可能性があります。

 

店舗型証券では、IPO銘柄は優良顧客に優先的に割り振られます。一方、ネット証券では優遇を受けられないうえにライバルも多いため、当然不利になります。とはいえ、平等抽選の証券会社も多いため、チャンスがないわけではありません。

 

■証券会社ごとのIPOの抽選方式

SBI証券

60%:完全抽選
30%:IPOチャレンジポイント枠
10%:投資状況と適合性の原則に基づく

楽天証券

完全平等抽選

マネックス証券

完全平等抽選

松井証券

70%完全平等抽選

 

店舗型証券で高いコストを支払って取引しなくても、ネット証券でコツコツと応募していれば当選する可能性があります。IPOの抽選に参加するには手数料はかからないため、粘り強く応募を続けましょう。

 

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デメリット④:セキュリティが甘くなりがち

ネット証券ではセキュリティに関しても自己責任です。パスワードなどを他人に知られると、不正ログインされて資金を引き出されたり、不正取引されたりする可能性があります。

 

特に、ブラウザにパスワードを記憶させている場合、個人情報が漏れるケースも考えられるためできる限り避けましょう。

 

ただ、店舗型証券でも顧客情報が流出した事例があるため、セキュリティに関する問題を抱えているのはネット証券だけではありません。2段階認証などを活用し、セキュリティには細心の注意を配りましょう。

 

 

デメリット⑤:口座開設が難しいと感じる人もいる

ネット証券の場合、口座開設自体が難しいと感じる人もいます。口座開設はインターネットから申し込めますが、スマホやパソコンに弱く、つまづいてしまう方も少なくありません。

 

そこで、ネット証券の口座開設において迷いやすい部分の対処法を補足します。

 

  • 口座タイプ
  • 書類の提出

 

証券口座には「一般口座」と「特定口座」がありますが、基本的には「特定(源泉徴収あり)」を選択しましょう。特定口座なら確定申告する必要がありません。

 

また、運転免許証やマイナンバー等の本人確認書類は、スマホで撮影して提出します。どうしてもスマホでの撮影やアップロードが難しいなら、郵送で申し込む方法もあるため、スマホが使いこなせなくても安心です。

 

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3. 店舗型よりお得!?ネット証券の口座を開設するメリット3つ

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ネット証券はデメリット以上にメリットが大きいため、投資初心者の方は申し込むことをおすすめします。まずは、ネット証券に向いている方の特徴と理由を表にまとめます。

 

■ネット証券がおすすめの人

おすすめの人の特徴 おすすめの理由

自分で情報収集ができる

情報収集ツールが豊富に用意されているから

スマホやパソコンの
利用に抵抗がない

スマホアプリから取引や銘柄選びができるから

手数料を少しでも抑えたい

店舗型証券よりも手数料が安いから

 

 

この項では、ネット証券で口座開設するメリットを紹介します。

 

  1. 手数料が安い
  2. ポイントを貯めたり使ったりできる
  3. キャンペーンが豊富

 

それぞれ店舗型証券と比較しつつ、わかりやすく解説します。

 

メリット①:手数料が安い

ネット証券は手数料が圧倒的に抑えられています。理由は、大手証券よりも人件費や店舗運営費などが抑えられているためです。

 

また、ネット証券間で競争が働いているのも手数料が安い要因です。参考までに、ネット証券の「SBI証券」と店舗型証券の「野村證券」の取引手数料を比較します。

 

■ネット証券と店舗型証券の手数料比較

証券会社 約定代金
50万円 100万円 200万円

SBI証券※1

99円

275円 535円

野村証券※2

152円

524円 1,048円

※1 取引報告書を電子交付すれば金額に関わらず手数料無料。

※2 オンラインコースでの手数料。対面取引の場合はさらに高額な手数料がかかる。

 

たとえば、10万円の取引を月に5回、年間60回繰り返すと、合計3,180円の差になります。最近では、楽天証券・SBI証券など手数料を無料化した証券会社もあるため、取引コストを大幅に抑えられます。

 

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メリット②:ポイントを貯めたり使ったりできる

ネット証券で取引するなら、ポイント投資もおすすめです。ポイントなら現金の持ち出しゼロでも取引できるので、投資のハードルを下げられます。

 

さらに、ネット証券のなかにはクレカを使って投信積立をすると積立額に応じてポイントが付与されるところもあるのも魅力です。

 

筆者は実際に楽天証券で楽天カード(一般)を使って積立中です。毎月10万円をNISAで積み立てており、店舗型証券と比べると年間6,000ポイント分も得しています。貯まったポイントは外食に使ったり、マイルと交換して旅行に使ったりしています。

 

 

メリット③:キャンペーンが豊富

ネット証券は手数料が安いだけでなく、キャンペーンも豊富です。顧客獲得のため、口座開設キャンペーンや手数料キャッシュバック、紹介プログラムなどが定期的に実施されています。

 

参考までに、主要ネット証券のキャンペーンの傾向を紹介します。

 

■主要ネット証券のキャンペーンの傾向

証券会社 キャンペーンの傾向
SBI証券

信用取引、FX取引に関わるキャンペーンが多め

楽天証券

NISAやiDeCo、信用取引まで幅広いキャンペーンを実施

松井証券

現物株式、FX取引に関わるキャンペーンが多め

マネックス証券

ポイントやキャッシュバックに関わるキャンペーンが多め

 

特に楽天証券なら、NISAやiDeCoで資産形成を始めたい初心者の方を中心にキャンペーンの恩恵を受けられます。

 

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4. ネット証券で投資を始める3つのリスク

リスク
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ネット証券で口座開設するだけならリスクはありません。ただし、株式などの有価証券を取引する際は必ずリスクが生じます。

 

まずは「リスク許容度」について知ることが大切です。リスク許容度とは、投資で損失が生じても受け入れられる度合いのこと。具体的には、次のような要素で判断します。

 

■リスク許容度の判断要因

年齢

若ければ若いほど運用期間が伸びるので許容度が大きい

家族構成

家族が少なければ支出が少ないので許容度が大きい

資産

資産が多ければ投資に回せる資金があり許容度が大きい

年収

年収が高ければ許容度が大きい

(参考:みずほ証券『リスク許容度を知っておこう』)

 

リスク許容度を理解したうえで、どのようなリスクがあるのか把握しておきましょう。

 

  1. 元本割れする可能性がある
  2. すぐに現金に換えられない
  3. 詐欺に遭うケースも考えられる

 

リスクを抑える方法も解説しているので、参考にしてください。

 

リスク①:元本割れする可能性がある

投資すると、購入時よりも価格が下がってしまう「元本割れ」のリスクがあります。元本割れの原因は次のようにさまざまです。

 

■主な投資リスク

信用リスク

株式等の発行元が財政難になったり
デフォルトを起こしたりするリスク

金利リスク

金利の変動によって株式等の価格が変動するリスク

為替リスク

通貨の価格変動によって株式等の価格が変動するリスク

 

たとえば、近年ではドル円レートが高騰しており、ドル建ての商品は全体的に高いパフォーマンスをあげています。一方、日銀の介入などによりドル円レートが下がれば価格が下がるリスクがあります。

 

リスクを抑えるには、さまざまな商品、銘柄に分散投資することが大切です。たとえば、株式以外にも債券や金、ビットコイン等に投資するなどの手段が挙げられます。

 

 

リスク②:すぐに現金に換えられない

株や債券はすぐ現金に換えられず、不測の事態などが起こったときに困るケースもあるかもしれません。すぐに取引や換金ができないリスクのことを、一般的には「流動性リスク」と呼びます。

 

特に、取引する人が少ない商品は、売りたいときに売れなかったり、安い値段で売らざるを得なかったりします。さらに株式の場合は「制限値幅」があるため、1日の値幅が大きくなりすぎて取引に制限がかかるケースもあります。

 

投資したお金をすぐに回収しなくても生活できなくなる事態を避けるために、投資は余剰資金で行いましょう。また、取引する人が多く人気のある商品、たとえば時価総額の大きい大型株にのみ投資するなどの方法も有効です。

 

 

リスク③:詐欺に遭うケースも考えられる

投資する際は、詐欺にも注意してください。SNSを通じてLINEなどに勧誘し、高額な商品を売りつけたり口座にお金を振り込ませたりするケースが後を絶ちません。

 

最近は著名人になりすました詐欺も多く、政府でも対策が講じられています。

 

(引用)


SNSで有名人になりすまして投資を呼びかける偽の広告をきっかけにカネをだまし取られる被害が相次いでいることを受けて、自民党の作業チームは、来週にも対策などを盛り込んだ政府への提言をとりまとめることになりました。

 

出典:NHK NEWS WEB|なりすまし広告の被害相次ぐ 自民 来週にも提言とりまとめへ 

 

安全に投資するため、金融商品取引業者の登録を受けていない証券会社では絶対に取引しないようにしましょう。

 

5. 初心者におすすめのネット証券を厳選して3社紹介

ランキング
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここまで、ネット証券で口座開設をするデメリットや投資を始めるリスクを中心に解説してきました。

 

本章では、「取引手数料の安さ」「新NISA」「iDeCo」「ポイント投資」「IPO」「米国株」「サポート体制」などの観点から、総合的におすすめのネット証券を厳選して3社紹介します。口座選びで迷ったときの参考にしてください。

①「SBI証券」

SBI証券
(引用:SBI証券)

 

・SBI証券の主なおすすめポイント

  • 国内株式個人取引シェア№1
  • 国内株式の現物・信用取引手数料が無料(新NISA口座を含む)
  • 利用できるクレカと貯まるポイントの種類が多い
  • 新NISAの取扱い銘柄数がトップクラス
  • 取扱いIPO銘柄が年間のIPO件数全体の90%以上

 

SBI証券は5大ネット証券のうちの1つで、総合口座の数はグループ全体(SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIO)で1,200万口座を超える多さ。多くの個人投資家に支持されています。

 

手数料、取扱銘柄数、NISA、iDeCo、IPO(新規公開株)の実績など、どの項目においても優秀で、2024年1月4日に発表された「オリコン顧客満足度🄬ランキング」のネット証券ランキングにおいては楽天証券と同点で1位を獲得。

 

また、投資信託のクレカ積立で利用できるクレジットカードは、三井住友カードをはじめとした8種類。貯められるポイントはVポイントをはじめとした5種類あり、選択肢が多いのも特長です。

 

そのため、「口座選びで迷ったらSBI証券を選んでおけば間違いない」と言えるくらい、SBI証券は初心者から上級者まで幅広い層におすすめの証券口座です。

 

・SBI証券の基本スペック

総合口座の数 1,200万超(2024年2月5日時点)
※SBI証券、SBIネオモバイル証券、
SBIネオトレード証券、FOLIOのSBIグループの合計
国内株式取引手数料
※すべて税込
約定金額
~10万円 ~50万円 ~100万円 ~300万円
現物
取引
1約定ごと 0円
1日定額制 0円
信用
取引
1約定ごと 0円
1日定額制 0円
投資信託の数 2,570本
新NISAの銘柄数 ・つみたて投資枠:225本
・成長投資枠(投資信託):1,194本
クレカ積立のカード

・三井住友カード
・Oliveフレキシブルペイ
・アプラスカード
・東急カード
・タカシマヤカード
・UCSマークのついたカード
・大丸松坂屋カード
・オリコカード

貯まるポイント

【クレカ積立時】※SBI証券の本口座
・Vポイント

【投信保有時】
・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALポイント
・PayPayポイント

ポイント投資 Vポイント、Pontaポイント
iDeCoの銘柄数 38本(セレクトプラン)
IPO取り扱い
実績
2021年:112社
2022年:89社
2023年:91社
米国株式の銘柄数 5,190銘柄超(2024年5月14日時点)
口座連携ができる銀行 住信SBIネット銀行、SBI新生銀行
口座開設サポート

・フリーダイヤル:0120-104-250
・携帯からの場合:0570-082-241(有料)
・受付時間:平日8時~17時
・受付時間:土日(祝日を除く)9時~17時

※銘柄数は、2024年5月1日時点

 

\ 国内株式個人取引シェアNo.1/

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②「楽天証券」

楽天証券
(引用:楽天証券)

 

・楽天証券の主なおすすめポイント

  • NISAの口座数第1位(2023年6月時点)
  • 国内株式の現物・信用取引手数料が無料(新NISA口座を含む)
  • 直感的に操作できるアプリや取引画面が人気
  • 月15万円までキャッシュレスで投信積立ができる
  • 日経テレコン(楽天証券版)が無料で利用できる

 

楽天証券NISAの口座数がトップであることに加えて、総合口座(単体)の口座数が1,100万超となり、SBI証券(単体)と1位と2位を争っています(参考:2024年4月16日のプレスリリースより)。

 

そして、2023年12月期の決算説明資料によると、2023年の新規口座開設者のうち、30代以下の割合は約6割、初心者の割合は約8割となっており、楽天証券はこれから投資を始めようと考えている20代や30代に特に人気が高くなっています。また、女性の比率が50%超となっているのも他社にはない特長です。

 

さらに、楽天証券はクレカ積立やポイント投資、グループ内の銀行口座と連携して自動で入出金する仕組み(=「マネーブリッジ」)など、今では当たり前となったサービスを次々と展開。電子マネー「楽天キャッシュ」による投信積立額の決済や、保有資産を毎月決まった「比率」で売却していく仕組みがあるのは楽天証券だけとなっています。

 

このように、楽天証券は楽天経済圏で楽天ポイントを貯めている人はもちろん、これから資産形成を始めたい初心者や本格的に取引をしたい人にも自信を持っておすすめできる証券口座です。

 

・楽天証券の基本スペック

総合口座の数 1,100万超(2024年4月時点)
国内株式取引手数料
※すべて税込
約定金額
~10万円 ~50万円 ~100万円 ~300万円
現物
取引
1約定ごと 0円
1日定額制 0円
信用
取引
1約定ごと 0円
1日定額制 0円
投資信託の数 2,557本
新NISAの銘柄数 ・つみたて投資枠:223本
・成長投資枠(投資信託):1,153本
クレカ積立のカード 楽天カード
貯まるポイント 楽天ポイント
ポイント投資 楽天ポイント投資
iDeCoの銘柄数 36本
IPO取り扱い
実績
2021年:74社
2022年:65社
2023年:60社
米国株式の銘柄数 4,735銘柄(2024年7月16日時点)
口座連携できる銀行 楽天銀行
口座開設サポート

・フリーダイヤル:0120-41-1004
・携帯からの場合:03-6739-3333(有料)
・受付時間:平日8時30分~17時(土日を除く)

※銘柄数は、2024年5月1日時点

 

\初心者にも使いやすいと評判/

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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③「松井証券」

松井証券
(引用:松井証券)

 

・松井証券の主なおすすめポイント

  • 1日の約定代金が合計50万円まで無料
  • 25歳以下は国内株式現物手数料が無料
  • 新NISA(つみたて投資枠)の銘柄数がトップ
  • 投信保有ポイントの付与率が業界最高水準
  • コールセンターの待ち時間がほとんどなく、サポート体制が充実

 

松井証券は、創業100年以上の老舗ながら日本で本格的なインターネット取引を導入した初めてのネット証券です。

 

2022年12月に会社のロゴやサイトを大幅にリニューアルし、女優の山本美月さんをイメージキャラクターに起用してこれまでの顧客を大切にしつつ、30~40代の資産形成層を中心に松井証券で取引をする人が増えています。

 

日本株の売買手数料は1日の約定代金の合計が50万円まで無料なので、1年に数回しか取引をしない人にも向いています。さらに、25歳以下は約定代金にかかわらず日本株の売買手数料が無料なので、社会人になって株式投資を始めたい人は最初に開く口座としてもおすすめです。

 

また、松井証券はサポート体制が充実しており、コールセンターの待ち時間が少ないのが特長です。そのため、

 

「初めてのネット取引で不安」

「ネット証券がいいけど、誰かにすぐに聞いて疑問を解消したい」

「電話の待ち時間のストレスを減らしたい」

 

という投資初心者に松井証券は特におすすめです。

 

・松井証券の基本スペック

総合口座の数 約151.1万口座(2023年12月末時点)
国内株式取引手数料
※すべて税込
約定金額
~10万円 ~50万円 ~100万円 ~300万円
現物
取引
1約定ごと サービスなし
1日定額制 0円 1,100円 3,300円
信用
取引
1約定ごと サービスなし
1日定額制 0円 1,100円 3,300円
投資信託の数 1,882本
新NISAの銘柄数 ・つみたて投資枠:230本
・成長投資枠(投資信託):1,102本
クレカ積立のカード なし
貯まるポイント 投信保有時:松井証券ポイント
ポイント投資

以下の3銘柄のみ(積立買付)

・eMAXIS Slim先進国株式インデックス
・eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
・ひふみプラス

iDeCoの銘柄数 40本
IPO取り扱い
実績
2021年:56社
2022年:54社
2023年:70社
米国株式の銘柄数 約3,600銘柄
口座連携できる銀行 MATSUI Bank
口座開設サポート

・フリーダイヤル:0120-021-906

・携帯からの場合:03-6387-3601(有料)

・受付時間:平日8時30分~17時

※銘柄数は、2024年5月1日時点

 

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6. よくある質問

FAQ
(※写真はイメージです/PIXTA)

Q1. ネット証券の口座は開設後に放置しても大丈夫?

放置しても大丈夫です。

 

ネット証券なら、口座開設および口座維持に手数料はかからないため、放置してもデメリットはありません。ただし、残高がないまま放置すると解約される可能性があります。たとえば、マネックス証券の場合は3年間放置すると解約されてしまいます。

 

Q2. マイナンバーの提出は必須?提出するのが普通なの?

マイナンバーを提出するのは普通のことです。提出しないと口座開設はできません。

 

日本証券業協会によると、2016年以降に証券口座を開設する人はマイナンバーの告知が必要だと明記されています。また、2016年より前に証券口座を開設をした人もマイナンバーの提出が必要です。

 

マイナンバーをはじめとする個人情報は厳重に管理されているため、安心して口座開設を進めてください。

 

Q3. 複数のネット証券の口座を同時に開設するリスクはある?

複数の口座を開設してもリスクはありません。

 

ネット証券は口座によって取り扱い商品などが異なるため、むしろ複数の口座を開設して使い分ける方法のほうがおすすめです。また、証券会社ごとに1,000万円まで投資家保護基金の対象になるため、資産分散のうえでも有効です。

 

ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できないため、メイン口座は絞るようにしましょう。

 

Q4. ネット証券のキャンペーンは怪しくない?申し込んでも大丈夫?

キャンペーンに申し込んでも問題ありません。

 

ネット証券では顧客獲得のためキャンペーンを実施していますが、決して詐欺ではないのでご安心ください。

 

Q5. 審査落ちしたらどうなる?

審査に落ちても生活に影響はありません。

 

証券会社では、マネーロンダリング防止のために必ず審査を行っています。口座開設の基準は公表されていないので詳細は不明ですが、審査に落ちてしまうことも稀にあるようです。ただし、審査に落ちてもブラックリストに載ることはないのでご安心ください。

 

7. まとめ

ネット証券で口座開設しても、基本的にリスクはありません。ネット証券とはいえ、きちんと金融商品取引業者としての登録を受けているためです。

 

顧客資金は分別管理されており、万が一返還されなくても、投資家保護基金により1,000万円までは補償されます。それどころか、店舗型証券にはない次のようなメリットがあります。

 

  • 手数料が安い
  • ポイントを貯めたり使ったりできる
  • キャンペーンが豊富

 

ネット証券ならクレカ積立やキャンペーンでお得に取引ができるため、気に入った証券口座を見つけて資産形成の第一歩を踏み出しましょう。

 

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