30歳女性、同じことを繰り返す日々に「何のために生きているのか」…オーストラリアでのワーホリで手に入れた「毎日が新鮮な生活」

30歳女性、同じことを繰り返す日々に「何のために生きているのか」…オーストラリアでのワーホリで手に入れた「毎日が新鮮な生活」

代わり映えのしない毎日から抜け出し、海外でワーホリにチャレンジしたい…そんな希望を持つ若者が増えています。実際にワーホリに行った人は、どんなきっかけで決断し、どのような生活をしているのでしょうか。本記事では、『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)より、オーストラリアへワーホリに行って1カ月の女性(取材当時)に著者の上阪氏が行ったインタビューを、一部抜粋してご紹介します。

毎日が新鮮。もっともっと楽しみたい

村上さんも、オーストラリアにやってきて、やはり大変だと感じるのは、英語だ。

 

「語学学校も、自分のレベルでは追いつくのが大変です。英語の学校ですが、授業はすべて英語ですから、結局わからないまま、という事態が授業中に頻発していまして。授業が終わったあと、家に帰って調べ直したりして復習しないと理解ができない」

 

授業中はスマホ禁止なので、翻訳アプリも使えない。わからなかった単語をピックアップしておいて、休み時間に大急ぎで調べたりすることもあるという。

 

「食らいついています(笑)。でも、クラスメートはそんなことはなくて。ブラジル、コロンビア、ベネズエラなど南米の人が多いですね」

 

クラスメートとはすぐに仲良くなった。交流はとても楽しい。

 

「文化がまったく違うのが、お互いに面白くて。昨日もクラスメートのブラジル人男性に、学校が終わったあと、飲みに誘ってもらったんです。彼の友達やその彼女、親戚など、いろんな人がいて、私の彼も一緒に行って」

 

ネイティブではない人たちがほとんどであれば、英語の会話も問題はなくなった。

 

「友達と会話したり、パーティに行ったときに会話したりという最低限くらいはできるんですが、やはりネイティブ同士の会話に一緒に入っていると、もう悔しいというか、半泣き状態になっています(笑)」

 

まだ仕事はしていないが、これから仕事をすることになれば、英語が流暢でなければいけない場面がたくさんあると考えている。だからこそ、英語をさらに磨きたい。

 

「早く働きたいですね。というのも、物価がとにかく高いので。貯金があっという間に消えていってしまいます。この先の課題は、仕事探しです」

 

それにしても、ほんの少し前まで、東京で代わり映えしない日々を繰り返していたのだ。それが、わずか半年ほどで一変してしまった。

 

「毎日が新鮮ですね。シドニーに着いてから、何もかもが新鮮です。スーパーに行って品物を見るだけでも。海外のお菓子とか、売っているものの大きさとか、違いを見るのも楽しい。街のつくりの日本との違いも面白いです」

 

シドニーに着いたときには、ここはどこの国かわからないほどだと思ったという。

 

「人種差別があるんじゃないかとか、勝手に想像していたんですが、とんでもない数の人種の人たちがいるので、誰も何も気にしていないですね。みんながマイノリティ、という印象です。これもびっくりでした」

 

日本人の友達がたくさんできたことも意外だった。同じ思いを持ってやってきた者同士。やはりあっという間に打ち解けるのか。

 

「SNSで見つけたんですが、先週、日本人のパーティがあったんです。200人くらいは来ていたかな。そこでまた日本人の友達がたくさんできて。その子たちと今週末、うちでホームパーティをするんです」

 

実は海外は、18歳のときに10日間ほどアメリカに行っただけだったという。大胆な決断だったが、だからこそ今がある。

 

「語学学校が終わったら、オーストラリアでいろんな都市を巡ってみたいです。違うところに行って、違う景色を見てみたい」

 

期間は1年と決めている。その後のことは、まったく考えていない。

 

「英語が習得できても、それが役に立つかどうか、あまり期待もしていません。行き当たりばったりでいいのかな、と。それより、もっともっと毎日を楽しみたい、と思っています」

 

これでいいじゃないか、と後押ししてくれる空気が、オーストラリアにはあった。

 

 

上阪 徹

ブックライター
 

※本記事は『安いニッポンからワーホリ!最低自給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

 

 

杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>

 

注目のセミナー情報

​​【海外活用】12月7日(土)開催
従来の分散投資で資産を守れるのか?
新時代の富裕層が実践する
金融大国「シンガポール」や「フィリピン永住権」を活用した新・資産防衛法

 

【国内不動産】12月7日(土)開催
元サラリーマン大家の現役投資家社長が伝授…
インバウンド需要を逃すな!
《札幌・民泊投資》で勝ち組になる方法

 

​​【国内不動産】12月7日(土)開催
超・減価償却「築古アパート投資」の新発想!
〈節税+家賃収入+売却益〉投資元本2倍のしくみを大公開!

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

※本連載は、上阪徹氏の著書『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)より一部を抜粋・再編集したものです。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録